役作り・仕事選び
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 13:39 UTC 版)
徹底した役作りに定評があるが、 普段の生活に役を引きずることは「無い」という。「この世界に入って20年以上が過ぎていますから。芝居と現実の切り替えは、得意になったのかもしれない。最近は、その場その場で全力を出し切り楽しめているせいか、日常生活もきちんと送れているような気がする(笑)」 。「今は本当に正直に生きている。僕は思ったことを割と抱え込んでしまうタイプだけど、何も溜め込むことなく、すごく健全にいい仕事、いい生活ができている」とという。 仕事選びについては、「海外に行きたい」「こういう役がやりたい」と言うようにしており、マネジメントと共有し、そういうオファーが届き「いただいたものを毎回すごくいいなと思いながら、全部納得して、全力でやらせてもらっている」という。マネジメントとは、「俳優人生を長い目で見たら、これは絶対にやりたい・やらせたいという仕事がない時期は吸収の期間にしよう」としていたが、オファーされる仕事が「本当にいい仕事ばかりだった」ので、結果的にはほぼ受け、目の前のその仕事に集中して納得いくまで準備してきたという。 「年齢を重ねて、今、俳優という仕事がどんどん楽しくなってきている。演じ方にも色々な方法がある等。ここ最近おもしろい作品に恵まれている。今、やりたいことや目標がどんどん生まれて来ているので、それに向かって邁進して行く。やったことの無いもの、毛色の違うものなどに挑戦して行きたい。いい役者になりたい。」「演じられるキャラクターの幅が広がったことで、(最近は)多面的な役をいただけるようになった。20代半ばの頃から、よりヒューマンな役を演じたい、よりユーモアのある役を演じたい、コメディに挑戦したいと思うようになって。周りの人たちの協力があって、こうして色々な役に挑戦させてもらえている、機会をいただけていることが本当に嬉しい。いま、仕事がすごく楽しい」「こんなに充実したチャレンジングな仕事に関わらせてもらっているのはファンの皆さんのおかげ」 と語っている。 ライターの木俣冬によれば「(三浦は)最高のエンジンとボディを整備したレーシングカーのような威力がある。とにかくキレ者という印象」で、三浦が念願の悪役に挑んだ『銀魂2 掟は破るためにこそある』でもそれは健在であったという。また「三浦の持つその強風のような速度は危うさでもあり、基本、笑顔がやさしく少年の心を失わない好青年という印象もある彼が、役によっては時々ものすごく獰猛な瞳をしていた。そのちょっと飢えたような瞳が色気に転じて女性を魅了する」と評している。 映画評論家・映画監督の樋口尚文は「ひたすら主役のステイタスを志向するのではなく、主役であれ脇役であれ役柄の面白さを第一義とする"個性派俳優"」「年齢を重ねたら、成瀬巳喜男の映画に出てくる上原謙のような、凄く二枚目なのに妙にあれこれ人生の苦渋や迷いやエゴを感じさせるスタア性格俳優になっていったのではないか」 と評している。
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