役割と任務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 08:53 UTC 版)
RNASの主たる「海軍での役割」は、(RFCの任務と直接に競合する部分を除けば)艦隊偵察であり、敵の軍艦・潜水艦を沿岸に捜索することであり、また敵国の沿岸領域を攻撃することであった。RNASはUボートを求めてイギリス海峡と北海を4,000平方マイルにわたって捜索した。1917年だけで彼らは175隻のUボートを発見し、107隻に攻撃を加えた。当時の技術では潜水艦の撃沈という戦果にはなかなか至らなかったが、その目撃情報は水上部隊が敵潜水艦と戦うに際して大きな助けとなった。 アントウェルペンからイーゼル川への退却中に、RNASはその装甲車によって行動中の部隊の護衛を行った。大戦後期、RFCを直接に支援するためにRNASの飛行部隊がフランスに派遣された。RNASはまたロンドン防空を委されてもいた。この結果としてRNASはドイツの飛行船基地への攻撃を行うこととなり、それははるか海から離れたフリードリヒスハーフェンにある工場にまで及んだ。 艦船での発着艦の技術が開発される前は、海軍航空隊が海上で航空作戦を行うためには水上機を使う必要があった。旧式巡洋艦ハーミーズでの試験から始まって、水上機を運用するための特別な水上機母艦が開発された。クックスハーフェンとヴィルヘルムスハーフェンにあったツェッペリン基地への空襲(「クックスハーフェン攻撃」)を行ったのも、1914年のクリスマスにこれらの母艦から飛び立った飛行機だった。これは艦船から発進した航空機によって行われた最初の攻撃である。また、沿岸に連なる飛行場群も造られた。これに続き、再びツェッペリンに対する空襲(「トンデルン攻撃」)が行われたが、これは空母から発進した航空機による最初の攻撃だった。
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