岸朝子編集長時代における部数躍進とは? わかりやすく解説

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岸朝子編集長時代における部数躍進

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 00:04 UTC 版)

栄養と料理」の記事における「岸朝子編集長時代における部数躍進」の解説

1950年代半ばから1960年代半ば頃には揚げ物誌面取り上げられることが増えたが、これは栄養審議会答申脂肪摂取に関する言及があったことなど、時代の風潮かかわっていると考えられる1950年代半ばにはそれまであまり載ることのなかったイタリア料理ドイツ料理などのレシピ掲載されるようになった1960年前後には白米批判とともに、「頭のはたらきよくする食生活に関する記事流行るようになり、『栄養と料理』にもそうした特集記事掲載された。この頃雑誌コンセプトは「病人出さないための食事であった1968年女子栄養学園卒業生である岸朝子45歳編集長就任し一度中断はさんで10年ほど編集長つとめた。岸は既に2回、恩師である香川綾から『栄養と料理』への引き抜き受けており、3度目にして声かけに応じて主婦の友社辞職し女子栄養大学出版部に移ることを決めた。岸はそれぞれの編集部員に「やりたいこと」をやらせることを重視したそれまでの「お堅い雰囲気」を一掃し、手に取りやすい誌面作り心がけたという。岸は読者層拡大目指すべく、他の婦人雑誌ならって雑誌サイズ大きいものにし、「遊び心」のある誌面目指した。カラーグラビア多用した1968年入社し編集長として初めての号を1969年1月刊行したが、この号は完売した。岸のもとで始まった企画としては、各地家庭料理紹介する日本の食事」や、やはり各地美味しい料理に関する情報コーナーである「おいしんぼ横町」がある。岸は「今では当たり前のこんな企画当時目新し」いものであり、『an・an』や『non-no』などの女性誌影響与えることができたと語っている。こうした努力功を奏し一時売り上げ倍増し20部を突破したという。この時期企画は「食べ歩きや器の特集といったグルメブームを先取りする企画と言われ高く評価されている。また、カロリー」や「成人病予防食」といった言葉はこの時期の『栄養と料理』の影響一般に広く使われるようになった考えられている。この頃売り上げ増は、女子栄養大学知名度向上や志願者増加貢献した考えられている。一方で雑誌堕落させた」として女子栄養大学内部からは批判もあったという。岸はキャッチコピーなどが「ミーハー」だとして「冷やかされ」たことを回想している。 岸は一時外転神経麻痺のためしばらく編集長職を辞したが、1年ほどで復帰した。しかし復帰後は発行部数があまり伸びず、編集部員ストライキ発生した。さらに1978年編集部員異動に関して出版部長と意見の相違埋められなくなったことをきっかけに、岸は54歳で『栄養と料理』を離れた1972年には鉄分長寿食など、食べ物健康にかかわる記事がたびたび注目され読売新聞とりあげられていた。1974年までは「あなたの暮らしに」というモットーかかげていたが、1975年からは「現代健康に生きる」にモットー変更した

※この「岸朝子編集長時代における部数躍進」の解説は、「栄養と料理」の解説の一部です。
「岸朝子編集長時代における部数躍進」を含む「栄養と料理」の記事については、「栄養と料理」の概要を参照ください。

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