山内車道沿い
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大学稲荷神社(だいがくいなりじんじゃ) 境外末社。祭神:倉稲魂命。初午祭:2月初午日、夏祭:9月6日、冬籠祭:12月8日。 御井町字宗崎、稲荷山山頂に鎮座。「稲荷神社」「稲荷社」とも称するほか、古くは「愛宕山稲荷」とも称した。筑前・筑後稲荷十社の筆頭といわれる高良大社の摂末社の中でも大きい神社で、明和8年(1771年)、京都の伏見稲荷大社から愛宕神社境内に勧請。慶応2年(1886年)に現社地を拓き、1875年(明治8年)に遷座された。上社(通称:大学稲荷社)と下社(通称:小学稲荷社)に分かれ、また三九郎稲荷社、三四郎稲荷社など多数の稲荷社がある。下社は愛宕神社ができる前からこの地にあったとされる。 印鑰神社(いんやくじんじゃ) 元境外末社のち兼務社。旧村社(神饌幣帛料供進社)。祭神:武内宿禰公・菅原道真公。夏祭:7月17日、冬祭:12月18日。 御井町字宗崎に鎮座。白鳳16年(676年)鎮座。元は大宮司宗崎邸があった場所だが、慶長6年(1601年)に宗崎村が高良大社の神領から外されて社地も宗崎分となったため、宗崎村の氏神となった。『玉垂宮賓殿及境内末社記』には「印鑰大明神」が末社として挙げられている。文化8年(1811年)、菅原道真公が合祀された。1873年(明治6年)3月14日郷社に、1921年(大正10年)4月7日神饌幣帛料供進社に列している。印鑰とは高良大社の印と鍵(鑰)のことであり、高良大社の宝を守る鍵、あるいは高良大社そのものを守る神社であるといわれている。高良大社境内にある印鑰神社はこちらからの勧請。 宮地嶽神社(みやじだけじんじゃ) 境外末社。祭神:神功皇后。例祭:11月13日(摂末社例祭)。 御井町字礫山、虚空蔵山山頂に鎮座。福岡県福津市の宮地嶽神社からの勧請。 桃青霊神社(とうせいれいしんのやしろ、とうせいれいじんじゃ) 境外末社。祭神:松尾芭蕉。 宮地嶽神社境内に鎮座。寛政8年(1796年)2月建立。全国でも初めて松尾芭蕉を祀った神社とされる。元は清水山の新清水観音堂のち豊比咩神社境内にあったが、豊比咩神社廃社により社地が「水明荘」の用地の一部となったため、1960年(昭和35年)から1965年(昭和40年)ごろに虚空蔵山の宮地嶽神社境内に遷座した。新清水観音堂の自得祠もこちらに移されている。 愛宕神社(あたごじんじゃ) 境外末社。祭神:火迦具土神。夏祭:7月23日、月次祭:毎月4日。 御井町字礫山、礫山山頂に鎮座。万治11年(1660年)に京都の愛宕神社から勧請、隈山(現久留米大学御井学舎付近)に鎮座していたが、遠方で祭事に支障があるため、寛文11年(1671年)現在地に鎮座。古くは「愛宕権現」と称した。通称「愛宕さん」。 境内には岩不動がある。正式には「三尊磨崖種子(さんぞんまがいしゅじ)」という市指定文化財で、中央が地蔵菩薩、左右は不動、毘沙門の三尊の種子(梵字)が彫られている。正参道はかつて岩不動参道の横にあったが、一の鳥居からは九州自動車道で遮られており繋がっていない。 近くには礫山古墳、高良下宮社の間には祇園山古墳がある。
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