少年期と将軍就任とは? わかりやすく解説

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少年期と将軍就任

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:57 UTC 版)

足利義輝」の記事における「少年期と将軍就任」の解説

天文5年1536年3月10日第12代将軍足利義晴長男として、東山南禅寺誕生した。母は近衛尚通の娘・慶寿院幼名幢丸(きくどうまる)と名付けられた。 将軍御台所の間に生まれた男子足利義尚以来であり、摂関家出身女性を母に持つ将軍家男子幢丸が初めであった誕生直後、父の義晴近衛尚通頼んだ結果幢丸はその猶子となった。尚通は未来将軍外祖父になれたことを喜び幢丸の誕生を「祝着極まりなきものなり」と日記記している。 この頃幕府では、父・義晴管領細川晴元互い権威争い対立し義晴は戦をするたびに敗れて近江国坂本逃れ幢丸もそれにたびたび従ったその後父とともに京都への復帰坂本朽木への脱出繰り返したまた、これまでの将軍家嫡男政所頭人である伊勢氏邸宅育てられる慣例であったが、幢丸は両親の手元で育てられた。 天文15年1546年7月27日幢丸は朝廷より、義(よしふじ)の名を与えられた。また、同年11月19日には朝廷から将軍嫡子代々任じられてきた左馬頭任じられた。これらは全て、父・義晴朝廷依頼し実現したものであった同年12月19日、義元服執り行われた。元服式は近江坂本日吉神社(現日吉大社祠官樹下成保の第で行われ六角氏当主六角定頼烏帽子親となった将軍烏帽子親管領務め慣例になっていたが、義晴は定頼を管領代任じて元服行った。 だが、管領ではない定頼に烏帽子親務めさせたことは、晴元管領としての権威否定するものであったそもそも晴元管領任じられていなかった説もある)。なお、遊佐長教細川氏綱烏帽子親にするように求めて定頼に阻止されたりするなど、当時流動的な政治背景元に晴元の舅である定頼を烏帽子親にしたとする見方もある。定頼自身義晴から烏帽子親になるように命じられ何度も固辞したものの、義晴辞退を許さなかったという。 翌20日将軍宣下儀式が行われ、義はわずか11歳にして父から将軍職譲られ正式に第13代将軍となった。このとき、京都より赴いた朝廷からの勅使坂本到着し将軍宣下行ったまた、長教がこの儀式重要な役割果たしており、6千疋献上している。 一連の行動は、父・義晴がかつての先例倣ったものであったされ、その先例を息子にも踏襲させようとした可能性指摘されている。義晴大永元年1521年12月当時11歳元服将軍宣下行ったことに加え自身健在のうちに実子将軍地位譲ってこれを後見する考えがあったとされるまた、朝廷義晴このまま政務京都警固の任を放棄することを憂慮し引き留め意図含めて、義将軍宣下翌日義晴右近衛大将急遽任じている。 同月の末、義は父・義晴とともに坂本離れ、京の東山慈照寺戻った。義はその直後より、将軍として活動開始した天文16年正月細川氏綱の有力武将で京都任せられていた細川国慶が、公家らから地子銭横領し被害にあった公家らが怒ったために騒動起きた11日騒動収まったかのように見えたが、義は国慶を将軍の「御敵」とし、「成敗すべし」との号令下した。国慶は義謝罪したが、義はこれを許さず窮した国慶は京の郊外高雄出奔した正月26日、義は父・義晴とともに内裏参内して後奈良天皇拝謁し、賀事を献じたその際、義六角氏の兵3千を率いて洛中行進し、その武威示した

※この「少年期と将軍就任」の解説は、「足利義輝」の解説の一部です。
「少年期と将軍就任」を含む「足利義輝」の記事については、「足利義輝」の概要を参照ください。

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