宮崎・境海岸
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海開き 例年7月10日頃 周辺の自然環境 宮崎・境海岸は、北アルプスの俊峯が真近に迫り、連峰の末端部が海に落ち込む所に位置し、その海岸段丘地帯にある「宮崎鹿島樹叢」は、スダジイやアカガシなどの巨樹がうっそうと茂る原生林で日本海沿岸における温暖帯の樹叢の北限として国の天然記念物に指定されている。また、宮崎地区の鹿嶋神社から標高248mの城山山頂にある県指定史跡「宮崎城跡」まで鹿島樹叢内を遊歩道が続き、その一体が「県立自然公園」に指定されている等、海と山の雄大な景観を間近で一緒に楽しめる自然条件である。 イベント情報 毎年、7月には「海の日フェスティバル」が開催され、特設ステージでのバンド演奏やよさこいが披露されるほか、町名物のたら汁や地元で採れた新鮮なサザエやイカの浜焼きなどの出店やスイカ割り、クイズなどのアトラクションも行なわれ、県内外から夏休みを利用した親子連れ等観光客が訪れている。 |
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おすすめ 東西約4kmの砂利浜で、別名「ヒスイ海岸」とも呼ばれています。その名のとおり、美しく澄んだ海と、海浜に打ち上げられたヒスイ原石を拾うこともできます。また、隣接施設として「朝日ヒスイ海岸オートキャンプ場」が整備されています。 由来・歴史 隣接する新潟県で数多くのヒスイの加工工房遺跡が発見され、古代から宮崎・境海岸でヒスイの採集加工が行なわれていたことが知られる。宮崎・境海岸の浜山玉つくり遺跡でつくられた勾玉は、日本では大和や出雲に運ばれて各地の権力者の胸を飾ったほか、古代の国際交易品であったとも言われている。 保全活動 毎年、7月中旬に「町民総ぐるみ清掃デー」を実施し、地域ぐるみ・家族ぐるみで海岸の美化清掃活動を実施している。また、毎年町内の小学校を選定し4年生を対象に「海辺の漂着物調査」を実施し、ごみを捨てない心、海の環境を守ろうとする心を育む環境教育を実施している。 |
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アクセス 【 鉄道・バスでお越しの場合 】 JR北陸本線「越中宮崎駅」下車、徒歩1分 【 お車でお越しの場合 】 北陸自動車道「朝日IC」を降り、国道8号線を新潟方面へ10分 お問い合わせ
宮崎地区の鹿嶋神社では、毎年5月3・4日の春祭に、七歳の舞子達が神社で鎮魂豊漁を祈った後、拍子木を打ち鳴らしながら若い衆が歌う“はやし”に合わせ、1軒づつ街を踊り歩く「鹿嶋神社稚児舞」は町無形文化財に指定されている。また、岩礁域に自生する天然ワカメをワラ灰にまぶして天日乾燥させる特産「灰付ワカメ」の収穫作業が毎年5月時に行なわれる。 |
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アクセスマップ![]() |
宮崎・境海岸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/04 06:00 UTC 版)
座標: 北緯36度58分30.1秒 東経137度35分28.7秒 / 北緯36.975028度 東経137.591306度

宮崎・境海岸(みやざき・さかいかいがん)は、富山県下新川郡朝日町宮崎、境にまたがる日本海に面した海岸。幅200m・東西約4kmの砂利浜である。また海水浴場として整備されている。県内一の水質を誇り、環境省による快水浴場百選に選定、ほか日本の渚百選にも選定されている。
ヒスイ海岸
- 古代から宝石の一種として貴ばれたヒスイの原石が海岸に打ち上げられることから「ヒスイ海岸」と呼ばれている。日本の海岸でヒスイの原石が拾えるのは、このヒスイ海岸と東の糸魚川市につながる海岸回廊のごく限られた地域である[1][2][3][4]。
- ヒスイについて
- ヒスイ海岸にヒスイが打ち上げられる理由には2つの説がある。
- ヒスイが東の姫川の上流にある小滝川ヒスイ峡、青海川の上流にある橋立ヒスイ峡といったヒスイの産地から川から海に流れ、波浪に運ばれヒスイ海岸に打ち上げられたという説[4]。
- フォッサマグナでの蛇紋岩層が小滝、橋立にあり、それがヒスイ海岸の海底にも分布しているのではないかという説[2]。波のかくはんによりヒスイを含んだ蛇紋岩が海岸に打ち上げられるとも考えられているが、現在のところ海底の地質までは明らかにされていない[2]。
その他の特色
- 5月下旬~7月中旬頃には、ヒスイ海岸より水平線から昇る朝日を見ることができる。
観光
周辺
- あいの風とやま鉄道線越中宮崎駅近くの踏み切りを超えると海岸沿いにコテージが5軒あり、夏には海の家としても賑わう。線路の手前国道8号線沿いには4軒ある。
- ヒスイ海岸観光交流拠点施設 ヒスイテラス
- 朝日ヒスイ海岸オートキャンプ場
- 宮崎漁港
交通アクセス
- あいの風とやま鉄道線越中宮崎駅より徒歩すぐ
脚注
- ^ 『ヒスイってなんだろう2 世界一やさしいヒスイの本』、p.54.
- ^ a b c 『ヒスイ海岸 日本の渚百選 快水浴場百選』
- ^ 『日本の遺跡24 長者ヶ原遺跡 縄文時代北陸の玉作集落』、p.160.
- ^ a b 『糸魚川世界ジオパーク 石のことがわかる本』、pp.11-12.
- ^ 越中料理物語「たら汁」(創作越中料理)
参考文献
- 朝日町役場 『ヒスイ海岸 日本の渚百選 快水浴場百選』
- 株式会社エム・コミュニケーション企画編集 『糸魚川世界ジオパーク 石のことがわかる本』 糸魚川ジオパーク協議会、2015年。
- 木島勉・寺崎裕助・山岸洋一 『日本の遺跡24 長者ヶ原遺跡 縄文時代北陸の玉作集落』 同成社、2007年。ISBN 978-4-88621-404-1
- 宮島宏 『ヒスイってなんだろう2 世界一やさしいヒスイの本』 フォッサマグナミュージアム(糸魚川市教育委員会文化振興課)、2015年。
関連項目
外部リンク
固有名詞の分類
- 宮崎・境海岸のページへのリンク