実証主義の完成とは? わかりやすく解説

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実証主義の完成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 08:32 UTC 版)

オーギュスト・コント」の記事における「実証主義の完成」の解説

実証哲学講義』は最初第一巻刊行着手する段階到達して1830年7月出版された。 この1830年7月七月革命の年に当たり、シャルル10世退位しオルレアン公ルイ・フィリップ王位即位したまた、コントはこの講義とは別に証券取引所に近いブティ・ペールの区役所ホール借りてプロレタリアートのための科学に関する無料公演会を開催した。この公演18年続けられ1844年通俗天文学』と呼ばれる著作纏められた。この『通俗天文学』の序論が『実証精神論となった。この『実証精神論』はコント思想要約としての地位占めていった。 詳細は「フランス7月革命」を参照実証哲学講義』の授業完結するのは1829年の冬であった講義中断中にコント自殺未遂事件起こすなどの試練経て講義終えたコントは、この講義をもとに書物としての実証哲学講義』の刊行取りかかる。1830-1842年までの12年間で、コントは全六巻にわたる『実証哲学講義』(フランス語: Cours de philosophie positive1830年-1842年)を書き上げていき、諸科学性格総括してそのイエラルシーを体系化、独自の科学哲学開いていく。本書近代科学総決算としての性格帯びており、学術研究のすべてを自然科学から社会科学へと横断的に取り扱ったもので、その結果コント生涯最大業績となった。 ここでの論点大きく分けて二つ挙げられる。まず、「科学分類の方法」を用いて、諸科学体系化進めた学問体系数学から発展して物理学化学生物学経て抽象から具体へと発展する概念から自然を経て人間へと到達するものとして構築していった。そして、最終的に人間社会対象とする学問社会学総合社会学)に到達するという科学的精神発展見取り図描いた。さらに、物理学理想的な科学モデルとする実証主義研究方法論を打ち出して科学研究領域手法定めた上で実験観察による法則的な事実探求近代科学基礎とした。コントは、コンドルセ思想発展させて「三段階の法則」に基づくヨーロッパ世界近代化論提示し科学史社会変動論歴史学織り込んだ歴史哲学構想した科学人間精神発展過程科学史によって後付け人間の文化段階社会的段階どのようにして神学的/形而上学的/実証主義的段階へと発展していったのかを詳細に論じた詳細は「実証哲学講義」を参照 1842年夏、『実証哲学講義』の最終巻が出版され、全六巻四千頁に上る12年間の事業完成された。まもなく、コント大作となった実証哲学講義』のコンパクトな解説書として『実証精神論』(フランス語: Discours sur l'esprit positif, 1844年)を書いた詳細は「実証精神論」を参照

※この「実証主義の完成」の解説は、「オーギュスト・コント」の解説の一部です。
「実証主義の完成」を含む「オーギュスト・コント」の記事については、「オーギュスト・コント」の概要を参照ください。

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