夷川家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:30 UTC 版)
下鴨家と並ぶ名門で、偽電気ブランの卸元。下鴨家とはライバル関係にある。 夷川 早雲 声 - 多田木亮佑(ラジオドラマ版) / 飛田展男 夷川家の頭領。総一郎の実弟で矢三郎たちの叔父にあたり、本名は「総二郎」。 下鴨家から夷川家に婿入りしているが、下鴨家の母や矢一郎によれば、元々は彼と総一郎の父(矢三郎たちの祖父)が下鴨家と夷川家の確執解消を提案した際に事前に夷川家と示し合わせる形で婿入りしたという。実兄総一郎とは数年前から仲たがいしており、以来下鴨家とは犬猿の仲である。意地の悪い性格。次期「偽右衛門」選挙に出馬しており、 偽電気ブランの卸元という立場を利用して狸界で幅をきかせている。自分の子供達に対する情はそれなりにあるものの、性格が悪い上に悪趣味なため、評判は余り良くない。 次期「偽右衛門」選挙での一連の暗躍が公になったことで失踪していたが、半年後に淀川の後任として金曜倶楽部に迎え入れられる形で姿を見せる。しかし金曜倶楽部の会席で、弁天の策略で矢三郎に布袋の座を奪われたことで逆上、鬼に化けるも天満屋に狙撃され、矢三郎に看取られながら息絶えた。 しかし狙撃から絶命までの流れはすべて天満屋と結託して偽装した自作自演であり、以降は息子の呉一郎の姿で京都に滞在していた。しかし、下鴨家との和解や天満屋と密会しているところを海星に目撃され、更に二代目の空気銃を矢四郎に譲渡した彼の実験室に置き、下鴨家に自分の暗殺の罪を擦り付けようとし、矢一郎の偽右衛門就任を阻止しようとするも直前に正体が露呈、天満屋から買い取った空気銃が偽物だったこともあり居合わせた天満屋に怒りをぶつけるも、弁天が地獄絵から呼び出した鬼によって、2人揃って地獄へ落とされた。 金閣・銀閣 声 - 長尾武典(金閣)、貞方秀紀(銀閣)(ラジオドラマ版) / 西地修哉(金閣)、畠山航輔(銀閣) 早雲の双子の息子で、矢三郎たちの従兄弟。本名を呉二郎・呉三郎というが、専ら金閣・銀閣と呼ばれ、本名で呼ばれることはない。金閣が兄で銀閣が弟。銀閣は兄を非常に慕っている。 親同様に意地が悪く、意味をよく理解せずに厳めしそうな四字熟語の書かれた物を身につけていて、本人達はそれが格好いいと思っている。あまり頭が回らず、矢一郎や矢三郎にやり込められることもしばしば。 海星 声 - 宮嶋麻衣(ラジオドラマ版) / 佐倉綾音 早雲の娘で金閣・銀閣の妹。 一時期矢三郎の許嫁であり、四兄弟の母からも気に入られていたが、総一郎の死後、早雲によって縁談は一方的に破棄された。なぜか矢三郎の前に姿を現そうとしないが、『二代目の帰朝』で矢三郎の化けの皮が剥がれるのを気付かせないためと明かされた。弁天が大嫌いである(本人曰く「あんな生天狗の言うことを聞くくらいなら死んだほうがマシだ」)。非常に口が悪く矢三郎にはいつも罵声を浴びせているが、父親や兄たちと違って性格はよく、文句を言いながらも何らかの形で矢三郎たちに力を貸すことが多い。そのせいか過去の出来事で夷川家を憎んでいる筈の下鴨兄弟の母も、彼女のことだけは今現在もお気に入りのようである。 その姿は原作では明確な描写がなされていないが、アニメでは化け姿が描かれた。 呉一郎(くれいちろう) 声 - 中村悠一 早雲の長男。 繊細でおとなしい性格だったため、父親と折り合いが悪く出奔していた。 早雲の死後(アニメ版では早雲の失踪中)、僧侶姿で夷川家に戻り、これまでの非礼を詫びて下鴨家と和解するが、実は早雲の化けた姿であり、当人は四国の金長一門の下に身を寄せていた。四国を訪れた矢二郎と対面して自分の偽物が京都にいることを知り、彼とともに帰還した。一連の騒動終結後は京都に留まっており、金閣・銀閣を鍛え直している。
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