大学飛び入学(16歳から)
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「飛び級」の記事における「大学飛び入学(16歳から)」の解説
基本的に大学の正規課程への入学年齢は18歳以上となっているが(学校教育法第90条第1項により高等学校等を卒業。「大学受験#受験資格」を参照)、特定の分野について特に優れた資質を有する者については18歳未満でも入学ができる(同条第2項)。 千葉大学や名城大学などでは数学、日本体育大学などでは体育(スポーツで優れた資質をもつ者・五輪-国際大会上位入賞者)において特に才能があると感じられる高校生などを対象に試験を行ない、17歳以下の高校などの1年生及び2年生が2・3年次を履修せずに大学1年生になれる制度を導入している。ただし、高等学校での評定などにより、受験資格に制限がある場合もある。 千葉大学は理学部および工学部および文学部に対し、当該年度の3月31日時点で満17歳以下である高校・同等学校在学者と当該年度の3月31日時点で満17歳である高認で合格点を取った人を対象に飛び入学を募集している。高校・同等学校に在学していれば出願資格を一応は満たすため、理論上は高校1年次修了後すぐの入学も可能である。一方、過年度生や原級留置経験者など、18歳以上の生徒には受験資格がない。 名城大学は理工学部数学科に対し、当該年度の4月1日時点で満17歳である高校2年次修了予定者を対象に飛び入学を募集している。過年度生や原級留置経験者など、18歳以上の生徒には受験資格がない。募集対象は3年制高校に限られており、定時制高校などによく見られる4年制高校の場合には応募資格がない。 会津大学はコンピュータ理工学及びその関連分野における研究を志す者で、高等学校第2学年に在学している者又は高等学校卒業程度認定試験合格者で3月31日において満17歳の者を対象に飛び入学を募集している。 2006年度までの累計で入学実績があるのは以上3校のみで人数は千葉大41人、名城大20人、会津大1人の計62人となっている。 2005年度より成城大学、昭和女子大学、エリザベト音楽大学(設立:1948年、旧名称:広島音楽学校)が飛び入学制度による学生の受け入れを開始した。エリザベト音楽大学および成城大学では2007年度に最初の入学者があったが、昭和女子大学では現在までの入学者はない。 成城大学は文芸学部英文学科に対し、高校2年次修了予定者の飛び入学を募集。年齢上限はない。 昭和女子大学は人間社会学部福祉環境学科および生活科学部生活科学科に対し、高校2年次修了予定者の飛び入学を募集。年齢上限はない。4年制高校であっても、2年次修了予定であれば応募資格がある。4年制高校から飛び入学した場合、2年短縮したことになる。 エリザベト音楽大学は音楽学部音楽文化学科および音楽学部演奏学科で「アーティスト21特別入学試験(高校2年修了飛び入学試験)」の名称で飛び入学を募集している。これは実技能力の優れた高校2年修了生に対する奨学金付の特別選抜入学試験で、試験結果によって学費が免除(入学金を除く)される。 大学飛び入学は1997年(平成9年)に法改正により数学及び物理分野に限り解禁され、1998年(平成10年)に千葉大学が開始。2001年度(平成13年度)より全分野で解禁された。大学院のある大学のみ飛び入学を行なえる。 昭和女子大学では、附属高校の3年生のうち一部が大学で学ぶことができる。しかし学籍は高校にあり、大学では5年間学ぶことになるので、高大連携の一環とされ、飛び級にならない。現在は高校3年生の約半数がこの制度を利用しているようである(上記の飛び入学とは別制度)。 慶應義塾大学は、通信教育課程において10月入学者に限り約6ヶ月の飛び入学が可能である。高等学校卒業認定試験(8月)に合格後出願し(10月入学は9月10日出願締切)、入学が許可されれば事実上の飛び入学となる。
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大学飛び入学(高認など)
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高等学校卒業程度認定試験(大学入学資格検定)や国際バカロレア資格などの資格の取得者が、高校卒業という学歴がないまま大学に入学することができる。ただし、これについては18歳以上との年齢制限がある。
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