大井川用水事業とは? わかりやすく解説

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大井川用水事業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 04:32 UTC 版)

大井川」の記事における「大井川用水事業」の解説

敗戦後逼迫していたのは電力需要ばかりではなく食糧需要逼迫していた。寧ろ食糧事情極めて劣悪な状態であり、放置すれば治安にも重大な支障及ぼしかねなかった。このため早期農地開拓何よりも重要な施策であり、農林省(現・農林水産省)は大規模かつ広範囲新規農地開墾を図るための総合開発事業計画した1947年昭和22年)、農林省は「国営農業水利事業」を展開した農業用ダム河川建設して水源とし、下流建設した頭首工より取水した用水路導水して農地灌漑し、農作物増産図ろうとするものである農林省加古川野洲川九頭竜川そして大井川の4水系河川国営農業水利事業対象河川として指定し大規模な灌漑事業展開した。この「国営大井川農業水利事業」は大井川両岸農地に対して農業用水供給することが目的である。中部電力管理する笹間川ダム取水源とする水力発電所川口発電所利用し発電所付設された川口取水口水源としている。ここで取水された大井川水路橋通じて島田市にある神座分水工で大井川左岸幹線大井川右岸幹線分かれる大井川左岸幹線赤松幹線向谷幹線志太幹線榛原幹線瀬戸川幹線の5本の幹線用水路分岐され、さらにそれぞれの幹線水路から支線用水路細分化される。焼津市藤枝市島田市牧之原市榛原郡吉田町供給対象である。一方大井川右岸幹線はけ神座分水工から小笠幹線分岐しその後掛川幹線菊川幹線菊川右岸幹線菊川左岸幹線の4本の幹線用水路分岐され、さらにそれぞれの支線用水路分岐される。右岸用水菊川水系介した利用がされており、菊川本川菊川頭首工建設して用水補給行っている。供給対象掛川市袋井市菊川市御前崎市である。この両用によって11,588haの農地恩恵蒙ることとなり、大井川用水1968年昭和43年)に完成した大井川用水は本来目的の農業用水供給の他、防火用水環境維持用水、そして親水目的にも利用されているが、高度経済成長以後急速な人口増加伴って上水道需要逼迫するようになったこのため静岡県大井川広域水道事業団は大井川用水利用した上水道供給行い、さらに工業用水道大井川用水求めようになった。だが農業用水の他目的への転用禁止されており、2006年平成18年)を目処とした転用手続きが現在進められている。また用水施設の老朽化に伴う漏水などが目立つようになり、1999年平成11年)に農林水産省静岡県共同で「国営大井川用水農業水利事業」を施工し2017年平成29年)に完了した

※この「大井川用水事業」の解説は、「大井川」の解説の一部です。
「大井川用水事業」を含む「大井川」の記事については、「大井川」の概要を参照ください。

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