報道と客観性とは? わかりやすく解説

報道と客観性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 08:09 UTC 版)

報道」の記事における「報道と客観性」の解説

客観報道対す考え方媒体種別によっても国によっても異なっている。 新聞社雑誌社には社是として不偏不党掲げる社がある。一方で特定の政党政治団体支持している新聞や雑誌もある。また、新聞政党政治団体発行していることも多い。米国ではニューヨーク・タイムズ政治報道では共和党より民主党に近い立場とされている。 客観報道中身についてはさまざまな議論がある。数多く発生する事件できごと対し、どのニュース選択しどのような順序で、どれくらい紙面放送時間報道するか、どの写真・映像選択するかという決定プロセス介在するからである。 2000年制定され日本新聞協会新聞倫理綱領」では「新聞歴史記録者であり、記者任務真実追究である。報道は正確かつ公平でなければならず、記者個人立場信条左右されてはならない」としている。 報道機関は、事件や事故といった事象対し報道する価値が「ある」「ない」といったふるい分け行い価値がある判断した事象報道する判断する基準についてニクラス・ルーマンによれば驚き」「新奇さ」「断絶」「非連続」などの特性備えており、広く報じる価値がある情報となる。そして、「驚き」などの判断基準そのときどきの社会の状況によって異なるため、「同じよう事件であっても、昔は報道されなかった(情報価値がなかった)のに、今では報道される情報価値生まれた)」といったことが、普通に起こりうるここから報道に対する指摘一つとして、「報道に「社会的責任」や「中立性」、「正義」などの「あるべき論」を求めるのは、そもそも間違っている」という考え生まれる(ルーマン)。報道は、社会的責任などの規範とは別次元基準情報峻別し、多くの人が求めるものを報じる仕組みとなっている。そこへ外部から規範基準として入れ込もうとしても機能するわけがないということである。 日本における客観報道の定義は曖昧であり、客観報道そのもの疑問を呈する意見もある。客観報道の定義は人によって千差万別で、定まった合意がないからである。記者クラブが持つ問題点併せ日本報道機関偏向報道体質はよく批判され客観報道空想しかないとの意見みられる

※この「報道と客観性」の解説は、「報道」の解説の一部です。
「報道と客観性」を含む「報道」の記事については、「報道」の概要を参照ください。

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