執筆に関するエピソード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 09:01 UTC 版)
執筆ペースが早く、『とある魔術の禁書目録』はデビュー以来、1年に3ないし4冊ほどのペースで刊行されている(既刊一覧を参照)。時には編集のチェックが追いつかないこともあり、周囲からは「人間業とは思えない」と言われる。 鎌池に関する噂や伝説は「鎌池和馬伝説」と呼ばれることがある。以下はその例(実話のみ記載)。 『禁書目録』第2巻はわずか17日間で完成させた。なお、イラストのはいむらによれば、第2巻の作業のために設定資料を受け取ったところ、編集の手違いで第3巻のプロットが一緒に付いていたという。 禁書目録第5巻の発売前に第6巻の執筆をほぼ終え、さらに第9巻までのプロットが完成していた。 毎回必ず本文と共にあとがきの原稿も上げている。あとがきを書くのはいつも時間ギリギリだという竹宮は「なんと、異次元…」と驚愕した。 小説の執筆のみならず、原案担当の『とある科学の超電磁砲』においても原案プロットの提出が早い。 小説の執筆や漫画の原案プロットに加え、特典小説のSSやゲームの原案シナリオなど複数の仕事を同時に並行作業でこなすこともあるが、それでも刊行ペースは一定のままである。 2009年4月ころ、『ヘヴィーオブジェクト』のあらすじを担当編集の三木に口頭で伝え、「それはアリですね、もし書けたらぜひやりましょう」と返答を受けた後、打ち合わせやプロットなどの手順を5段階ほどすっ飛ばし、第1巻の原稿をいきなり書き上げて三木を驚愕させた。 三木によれば、『ヘヴィーオブジェクト』の第2巻について「書いてもいいですか?」と聞かれ、「いいですよ」と答えた数日後にいきなり来たメールをプロットだと思って印刷すると、数百枚に及ぶ原稿だったという。 締め切りをまったく切っていない原稿や打ち合わせ前の次回の原稿を書き上げ、持って来ることも多い。 三木が雑誌企画用のオリジナルショートストーリーを依頼したところ、完成した原稿と一緒に締切を切ってない長編を持っていった。 ノロウイルスにかかりながらも執筆し続けた。 三木との禁書目録3巻の打ち合わせ時、「全部頭の中に入ってるんで」と言って、手元に原稿が無い状態で、行数単位で正確に記憶した内容を元に打ち合わせを行った。三木はこのエピソードが今までで最も印象に残っているという。 執筆の息抜きは別の原稿の執筆。 アニメの脚本会議、アフレコには病気以外では必ず参加し、オリジナルエピソードは基本原案を全て書いている。 アニメのパッケージ特典の小説は、アニメシリーズ毎に必ず書き下ろしている。その量は、常に電撃文庫2冊分はある。 自主ボツや発売延期などでお蔵入りになった原稿がかなり存在する。それをまとめると、電撃文庫の本が5冊はできる。 多いときで、コミカライズ7本の同時連載の監修を行う。 スクウェア・エニックス社のスマートフォンゲーム『拡散性ミリオンアーサー』のメインシナリオをすべて執筆していて、各カードキャラの設定もすべて監修している。『乖離性ミリオンアーサー』も同様。 三木が雑誌企画用のショートストーリーを1本依頼したら、締め切り前に「10本くらい書いたのでどれか選んでください」と持ってきた。 2014年末から毎月新刊を刊行しているのに、2015年10月時点ではあと1年分くらいの原稿ストックがある。 「どうしてそんなに書けるんですか?」と三木が訊くと、「(原稿を)書いてないと、墜落するんですよ。飛行機みたいに」と返された。
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