地域、住民、固有名詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:32 UTC 版)
「ウチナーヤマトグチの語彙一覧」の記事における「地域、住民、固有名詞」の解説
ウチナー:沖縄(おきなわ)。本来は沖縄本島を指すが、沖縄県と同じ意味で使われることも多い。「o」→「u」、「ki」→「chi」という琉球方言特有の変化による。 ウチナーンチュ:沖縄の人。「ウチナワピトュ」(おきなわびと)からの変化とされる。本来は沖縄本島の住民を指す言葉であるが、2010年代現在では沖縄県出身、あるいは沖縄県にルーツを持つ人の総称としても用いられる。 ウチナータイム:沖縄時間。県外とは異なる独特の時間感覚。または、沖縄において集会・行事などが予定時刻より遅れて始まること。 ヤマトゥ/ナイチ(内地):九州島以北の日本本土を指す。 ヤマトンチュ:ヤマトゥ(九州島以北の日本本土)の人。正式かつ慇懃な表現として改まった席で用いられるほか、高齢者においては日常的にも使用する。ややラフな表現としてヤマトゥーとも。なお、奄美の人は沖縄からはアマミンチュと呼ぶ。 ナイチャー:「ナイチ」(内地)+「ヤー」。「ヤマトゥンチュ」と同じく九州島以北の日本本土の人を意味し、沖縄戦後生まれの世代で使われる。元来は差別的な文脈で使われていた俗語で、「内地」という言葉の意味とは裏腹に「よそ者」「外部の人」という排他的なニュアンスを含むとされるが21世紀以降はそう言うニュアンスは薄れてきている。現在は「本土の人」という意味合いで使うのが一般的であり、過去に差別的な文脈で使われていたことを知らない若者が大半である。島ナイチャー:沖縄在住のナイチャー。特に自らの意志で移住し、沖縄の風土に染まった人を指す。沖縄戦前は本土かぶれの沖縄人を指す言葉だったが、本土復帰後に移住者が増えると、意味が反対のものになった。 シマ:部落や地域共同体、時に沖縄そのものを指す。沖縄や離島独特の閉鎖的な社会構造のことをシマ社会という。また「地元の」「沖縄の」という意味で、接頭語として形容詞的に用いられることも多い(例:島らっきょう)。なお、単に「シマー」と言う場合は島酒(泡盛)を意味する。 シマンチュ:主に沖縄本島以外の離島において用いられ、島民および島出身者を意味する。また近年は沖縄県民全体を指して用いる場合もある。 キリュウミン:本籍地以外の土地に居住している者。戦前の法律用語である「寄留」に由来。伝統的なシマ社会においては、島ナイチャーはもちろんのこと、隣の「シマ」から引っ越してきたものでさえ寄留民と呼ばれ、旧来の住民とは明確に区別される。 ウルマ:「ウル」は珊瑚を意味する古語で、珊瑚の島として沖縄を表現した雅称。 アミリカー:アメリカ人。米軍人。「アミリカ」+「アー」(接尾辞)。 ナークー:宮古人。 ヤンバラー:山原(沖縄本島北部)人。
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