大学共通第1次学力試験
(国公立大学共通一次試験 から転送)
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大学共通第1次学力試験(だいがくきょうつうだいいちじがくりょくしけん)とは、1979年1月13・14日から1989年1月14・15日までの11年間11回にわたり、全ての国公立大学および産業医科大学の入学志願者を対象として全国の各会場で共通の試験問題により一斉に実施された基礎学力試験。「共通一次試験」や「共通一次」とも呼ばれた。実施責任者は国立大学の共同利用機関であった大学入試センター(現在は独立行政法人)。
注釈
- ^ ただし1987年1月の試験のみ、1次試験の受験前に2次試験の出願をする、という制度(翌年から廃止)で実施された。
- ^ 当初の目的は教科書程度の理解を問うことではなくて、学習指導要領履修漏れを防ぐことが発端だった。1979年当時はインターネットもなければ10円コピー機(10円コピー機が日本に登場したのは1981年)もなく、受験生を取り巻く環境は現在と大きく異なる。そのため、教科書程度の問題が全教科に渡って出題される程度で負担にならなければよいだろう、というのが大学入試センターによる見解であった。
- ^ 例えば、解答欄が「アイウ」でありながら実解は「-1」であるとき、マークシートには「-1*」とマークすることになる。これにより、理論上は解答欄の桁数から解を想像するという受験技術が排除されうることになる。
- ^ 熊本県・広島県・兵庫県で発覚していたが、読売新聞などが報じたのをきっかけに、全国の高等学校で次々と同様の問題が発覚した。特に家庭科(または武道)・芸術(音楽Ⅰ、美術Ⅰなど)・保健(保健体育のうち座学)などで履修不足が判明した。
- ^ のちのセンター試験では、ほとんどの国公立大学が5教科6科目を試験科目として課すようになる。また、2012年から中学で男女共に武道が必修、高等学校で選択必修となる。
- ^ なお、大学入試センター試験および大学入学共通テストにおいても地歴・公民・理科のそれぞれにおいて、科目間で20点以上の平均点差が生じ、これが問題の難易差に基づくものと認められる場合には得点調整が行われるが、調整の方法が異なるため、白紙答案を提出したが得点調整によって点数が入るということは起こらない(詳細は大学入試センター試験#得点調整を参照)。
- ^ 第1問。http://mathexamtest.web.fc2.com/1989/198910000/1989100000100.xml
出典
- 1 大学共通第1次学力試験とは
- 2 大学共通第1次学力試験の概要
- 3 概説
- 4 5教科5科目800点満点時代
- 5 実施日一覧
- 大学共通第1次学力試験のページへのリンク