和菓子研究の古文献
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『古今名物御前菓子秘伝抄』 享保3年(1718年)春 著者不明。京都京極五条橋書林梅村水玉堂刊。金平糖、カステーラ、ボール、カルメラ、餅菓子、飴類など105種の製法を記載。筆者は上述「和菓子商人の受領官名」の事情から、持明院家、園家、東園家、壬生家、高野家、石野家、石上家、六角家など中御門家一門の著作者であろうと推定される。 『古今名物御前菓子図式』 宝暦10年(1761年) 京都風雅亭および長谷川良陽撰著。上下2巻。蒸菓子、干菓子、羊羹、飴、粽類など計95種の製菓法および各菓子形状着色模様図を記載。 『餅菓子手製集』 文化10年(1813年) 十返舎一九編。餅、饅頭、羊羹、飴など75種の江戸風製菓法を記述する。 『古今新菓子大全』 天保11年(1840年)正月 『古今名物御前菓子図式』を書名だけ改め、内容はそのまま再刊行。 『菓子話船橋』 天保12年(1841年)丑春 文化年間、大阪から江戸に進出した船橋屋織江初代岸本群次郎の遺稿。亀戸花笠文京校訂。芝区神明前甘泉堂書店和泉屋市兵衛刊行。練羊羹が主で、蒸菓子、乾菓子など77種の製法を記載。 『鼎左秘録』 嘉永4年(1851年)亥12月。京都三条柳馬場東角堺屋仁兵衛の出版。著者は丹波国亀山住人国華山人。青物砂糖漬類を主とし、餅、飴、乾菓子類の製法計53種。
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