合祀手順とは? わかりやすく解説

合祀手順

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 04:58 UTC 版)

靖国神社」の記事における「合祀手順」の解説

戦前は旧陸海両軍審査によって合祀内定され、天皇勅許経て決定された。合祀祭には天皇祭主として出席し合祀されることは死者遺族にとって最大の名誉であると考えられることが多かった敗戦により、靖国神社一宗教法人化、また陸海軍廃止されたため、この合祀制度変容した。 戦後1952年昭和27年)未合祀戦没者が約200万人上り遺族元軍人中心に合祀促進運動」が起こり、これに対応するため1956年昭和31年)に厚生省当時)が新しい合祀手順を定めた厚生省引揚援護局各都道府県対し靖国神社合祀事務協力」という通知を出す。 各都道府県は、1953年昭和28年8月成立した恩給法戦傷病者戦没者遺族等援護法で「公務死」と認められた者を「合祀予定者」と選び厚生省引揚援護局提出する。 その名簿厚生省から靖国神社送付する靖国神社にて、名簿により合祀する。 なお、合祀に関して靖国神社広報課では戦前戦後通して祭神合祀にあたって遺族への連絡はするが事前合意取らない、としており、本人遺族意向基本的に考慮されずに神社側の判断のみで行われている。このため遺族が不満を抱き裁判至っているものもあるが、靖国神社による遺族対す同意なき合祀によって、原告遺族らの法的利益侵害されたと認められる判決下されていない。 被祀者の遺骨位牌などはない。まず真っ暗闇夜に氏名、軍における所属階級位階勲等などを筆書きし、「人霊」を「霊璽簿(れいじぼ)」(旧称祭神簿」)と称される名簿に移す。次に靖国神社神体とされる鏡に「霊璽簿」を写し合祀祭を行うことで「人霊」を「神霊」へと化すこのようにして御霊(みたま)」を招来し身分職業年齢性別かかわりなく、手厚く祀っているという。祭神氏名最後に「命(みこと)」または「媛命(ひめのみこと)」を付し例え山本五十六だと「山本五十六命(やまもといそろくのみこと)」の様に呼称する。

※この「合祀手順」の解説は、「靖国神社」の解説の一部です。
「合祀手順」を含む「靖国神社」の記事については、「靖国神社」の概要を参照ください。

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