合祀祭
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神霊を合せ奉る祭祀。神社を合併する場合と祭神を増加させる場合の二種に大分される。
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合祀祭
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祭神は靖国神社の定める以下の内規に従って合祀される。 軍人・軍属 戦地、事変地、および終戦後の各外地において、戦死、戦傷死、戦病死した者。 戦地、事変地、および終戦後の各外地において、公務中に受傷罹病し、内地に帰還後、療養中にその受傷罹病が原因で死亡した者。 満洲事変以降、内地勤務において、公務中の受傷罹病が原因で死亡した者。 サンフランシスコ講和条約の第11条にある裁判・判決によって死亡した者等(極東国際軍事裁判等の軍事裁判によりA級戦犯・BC級戦犯であるかないかに関わらず死刑になった者等。なお、日本政府は「法務死者」と呼び、靖国神社では「昭和殉難者」と呼称している)。 「未帰還者に関する特別措置法」による戦時死亡宣告により、公務中の受傷罹病が原因で死亡した、とみなされた者。 準軍属その他 軍の要請に基づいて戦闘に参加し、当該戦闘に基づく負傷または疾病により死亡した者(満洲開拓団員・満洲開拓青年義勇隊員・沖縄県一般邦人・南方および満洲開発要員・洋上魚漁監視員)。 特別未帰還者の死没者(ソビエト連邦・樺太・満洲・中国に抑留中、死亡した者・戦時死亡宣告により死亡とみなされた者)。 国家総動員法に基づく徴用または協力者中の死没者(学徒・徴用工・女子挺身隊員・報国隊員・日本赤十字社救護看護婦)。 船舶運営会の運航する船舶の乗務員で死亡した者。 国民義勇隊員で、その業務に従事中に死亡した者(学域組織隊・地域組織隊・職域組織隊)。 旧防空法により防空従事中の警防団員。 交換船沈没により死亡した乗員(「阿波丸事件」を指す)。 沖縄県の疎開学童死没者(輸送船対馬丸で沖縄県から鹿児島県への学童疎開中に敵潜水艦により撃沈された小学校児童達を指す)。 外務省等職員(関東局職員・朝鮮総督府職員・台湾総督府職員・樺太庁職員・南洋庁職員)。 その他 幕末の志士である吉田松陰、坂本龍馬、高杉晋作、中岡慎太郎、武市半平太、橋本左内、大村益次郎等も維新殉難者として合祀されている。これは戊辰戦争における新政府軍側の戦没者を契機として創祀された事情から戊辰以降の戦没者を対象とする合祀基準を、嘉永6年に遡らせたためである。それに対して、戊辰戦争での旧幕府軍の兵士や、奥羽越列藩同盟の兵士、新選組や彰義隊などの旧幕臣の戦死者は祀られていない。ただし、禁門の変で長州藩勢との戦いで戦死した会津藩兵らは、朝廷(天皇)を守護したとして祀られている。また長州藩はこの禁門の変では賊軍とされているが、戦死(実際は自害)した久坂玄瑞などは合祀されている。この他に、当時の段階でも国際法違反である外国領事館・外国人襲撃者も祀られている。 明治維新の功労者であっても、その後に叛乱を起こし、あるいは叛乱に加担した西郷隆盛や江藤新平、前原一誠らは祀られていない。 慶応4年2月15日(1868年3月8日)に起きた堺事件(土佐藩の隊旗を奪ったフランス人水兵を土佐藩兵が殺害した事件)の責めを受けて、堺(現大阪府堺市)の妙国寺で切腹した11人の土佐藩兵は祀られている。 西南戦争で戦死した警視隊の警察官も祀られている。 乃木希典、東郷平八郎といった著名な軍人や八甲田雪中行軍遭難事件の遭難者等は、戦時の死歿者でないため祀られていない(もっとも、前述の高杉晋作のような例外もある)。 女性。女性は5万7千余柱が祀られている。西南戦争、日清戦争、日露戦争、大東亜戦争における軍病院、病院船の従軍・救護看護婦などである。最初の女性合祀者は、戊辰戦争の南部・秋田戦線で死亡した、女軍夫の山城ミヨである。沖縄戦でのひめゆり学徒隊、白梅学徒隊等の7女学校の生徒、南樺太での真岡郵便電信局事件で自決した女性電話交換手等を含む。 学徒。学徒動員中に軍需工場で爆死した学徒。 戦後に殉職した自衛官、海上保安官、政府職員等に関しては祀られていない(ただし、護国神社では相殿に祀っている所もある)。
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