古典的シャープペンシルとは? わかりやすく解説

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古典的シャープペンシル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:06 UTC 版)

シャープペンシル」の記事における「古典的シャープペンシル」の解説

確認される最古シャープペンシルは、1791年沈没したHMSパンドラから見つかった実際発明はこれより前に遡る考えられる1822年イギリスジョン・アイザック・ホーキンスとサンプソン・モーダン(英語版)が繰出式のシャープペンシル発明し特許出願した。サンプソン・モーダン社のシャープペンシル純銀や金によって作られ軸の後端には宝石貴石嵌め込まれそこに封蝋印をつける為の家紋イニシャル彫り込むことができた。 1837年または1838年アメリカ合衆国キーランが繰出式のシャープペンシルをエバーシャープの名で発売したといわれている。エバーシャープ(英語版)を作ったキーラン呼ばれる著名なアメリカ発明家後年にもおり、チャールズ・ルード・キーラン(英語版)が1910年代同名ブランドシャープペンシル発売、0.046in径(約1.17mm)のものを開発している。 ユダヤ系クロアチア人のスラボリューブ・ペンカーラ(英語版)は、1906年にオートマチックペンシルと名づけシャープペンシル発明し1907年には世界初固体インク万年筆発明したことにより、シャープペンシルの父の一人考えられている。 日本では1870年代後半アメリカ製ドイツ製のシャープペンシル輸入されるようになり、これを手本したもの東京の錺(金属細工職人らによって手工業作られ始める。1900年代初めに機械導入され1920年代には軸が樹脂作られるようになり、外国にも輸出された。早く1886年に2件の特許出願され特許299号、特許433号)、その後数多く特許出願されている。当時使われていた機構ドロップ式(芯ホルダー)や押出式、繰出式(スクリュー式であった1915年錺職であった早川徳次(のちのシャープ創業者)が、繰出鉛筆金具受注したことに始まり、自ら金属製繰出式シャープペンシル発明、「早川式繰出鉛筆」として実用新案取得した。これ以前繰出鉛筆セルロイド製であり、壊れやすく実用的ではなかったが、早川式繰出鉛筆美しく丈夫な金属軸であり、やがて輸出用にも人気得た。翌1916年には更に細い使用可能に改良し福井商店(現ライオン事務器)の福井次郎助言により「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」と命名された。早川式繰出鉛筆は1.15mm径の使用できたほか、1920年登録の実用新案(登録実用新案第54357号)では、従来根元まで摩耗した除去が困難であったのを、道具使わず容易に取り出せるよう改良した点を新規性としている。早川試作品含め様々な多機能のものも製作しており、体温計カレンダー、鋏、方位磁石時計ライターなどを組み込んだ早川式繰出鉛筆製造していた早川兄弟商会1923年関東大震災工場焼失し借金弁済のため筆記具事業取引先譲渡し解散早川は翌1924年早川金属工業研究所(現シャープ)を開業して家電事業参入したが、筆記具にちなんだ「シャープ」の名は同社ブランド名社名として使われるようになった

※この「古典的シャープペンシル」の解説は、「シャープペンシル」の解説の一部です。
「古典的シャープペンシル」を含む「シャープペンシル」の記事については、「シャープペンシル」の概要を参照ください。

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