古典的セファイドの周期-光度関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/07 03:19 UTC 版)
「周期-光度関係」の記事における「古典的セファイドの周期-光度関係」の解説
20世紀を通じて、アイナー・ヘルツシュプルングを始めとする多くの天文学者によって周期-光度関係の較正が行われてきた。長らく周期-光度関係の較正は不確かなものであったが、2007年のベネディクトらの研究によって、太陽系近傍の古典的セファイドの年周視差をHSTの観測によって求めることで、天の川銀河内での較正が確立された。 HSTによる10個の近傍セファイドの年周視差と、古典的セファイドの周期P(単位は日)と平均絶対等級Mvとの間に、以下のような相関関係が示された。 M v = ( − 2.43 ± 0.12 ) ( log 10 P − 1 ) − ( 4.05 ± 0.02 ) {\displaystyle M_{\mathrm {v} }=(-2.43\pm 0.12)\left(\log _{10}P-1\right)-(4.05\pm 0.02)\,} 以下の相関関係が古典的セファイドの距離 d の計算に使われる。 5 log 10 d = V + 3.34 log 10 P − 2.45 ( V − I ) + 7.52 {\displaystyle 5\log _{10}{d}=V+3.34\log _{10}{P}-2.45(V-I)+7.52\,} または、 5 log 10 d = V + 3.37 log 10 P − 2.55 ( V − I ) + 7.48 {\displaystyle 5\log _{10}{d}=V+3.37\log _{10}{P}-2.55(V-I)+7.48\,} I と V は、それぞれ近赤外と可視光の平均の見かけの等級である。
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