古典的な説明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/12 17:55 UTC 版)
水素原子内の電子は陽子のまわりを回転しているが、これを電子の上に乗っている人から見ると、電子のまわりを陽子が回転しているように見える。回転している陽子は円形電流とみなすことができ、ビオ・サバールの法則により、それは電子上に磁場 B {\displaystyle \mathbf {B} } を作る。その磁場が電子のスピンによる磁気双極子モーメント μ {\displaystyle \mathbf {\mu } } に作用する。この相互作用は B ⋅ μ {\displaystyle \mathbf {B} \cdot \mathbf {\mu } } に比例する。 μ {\displaystyle \mathbf {\mu } } はスピン角運動量 s {\displaystyle \mathbf {s} } に比例している。一方で陽子のつくる磁場 B {\displaystyle \mathbf {B} } は陽子の磁気双極子モーメント μ ( P ) {\displaystyle \mathbf {\mu ^{(P)}} } に比例し、その μ ( P ) {\displaystyle \mathbf {\mu ^{(P)}} } は陽子の軌道角運動量 L {\displaystyle \mathbf {L} } に比例している。したがってこの場合の電子-陽子間の相互作用エネルギーは s ⋅ L {\displaystyle \mathbf {s\cdot L} } に比例する。
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