vinylogous reactivity/reactionとは? わかりやすく解説

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vinylogous reactivity/reaction

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/15 03:51 UTC 版)

ビニローグ」の記事における「vinylogous reactivity/reaction」の解説

電子求引性基共役位置にある C=C 二重結合反応挙動電子求引性基そのもの反応挙動類似することがある(例: 1,4-付加1,2-付加)。このように特性基共役した C=C 二重結合が、その特性基類似した反応挙動を示す性質を vinylogous reactivity と呼ぶ。vinylogous reactivityC=C 二重結合π軌道電子求引性基(あるいは電子供与性基)が一つながりに並んで共役し、電子求引性基共役系通して電子受け取ること(あるいは電子供与基電子与えること)が可能になるために生じる。マイケル付加など、そのような挙動により C=C 二重結合上に起こる反応を vinylogous reaction と呼ぶ。例えば下の反応アルドール反応の vinylogous reaction にあたりケトンカルボニル炭素共役ビニルエノールの C=C 二重結合左側基質右側二重結合)に付加して生成物与える。基質C=C 二重結合ヒドロキシ基電子供与性により、求電子種に対して活性化されている。 また電子求引性置換基 (EWG) を持つハロベンゼン (Ph-X) において、ケクレ構造考えるとo体とp体はEWG-Xのビニローグである。o置換体とp置換体が芳香族求核置換反応を受けやすく、m体が受けにくい理由をこれにより説明できるアリル求電子剤に対して求核剤置換反応を行うとき、しばしば vinylogous reaction起こり官能基の場所が変わる。この形式求核置換反応アリル転位 (allylic rearrangement)、あるいは SN'反応表される。 vinylogous reactivity古典的な説明として描かれるのは、 C=C 二重結合π電子電子求引性基向けて移動した共鳴構造である。カルボン酸ビニローグにあたるアスコルビン酸(ビタミンC)がその一般的な例で、プロトン放出しやすいことが下式中央の共鳴式のように説明される。なお、アスコルビン酸の共役塩基エノラートは下式右の構造のほかにもう一つ共鳴構造を描くことができ、実際非局在化した構造とっている。

※この「vinylogous reactivity/reaction」の解説は、「ビニローグ」の解説の一部です。
「vinylogous reactivity/reaction」を含む「ビニローグ」の記事については、「ビニローグ」の概要を参照ください。

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