アリル転位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/09 06:22 UTC 版)
アリル位に脱離基を持つ基質では、求核剤がsp2炭素に攻撃して二重結合の転位を引き起こしながら脱離基を追い出す形式の置換反応が起こる。この機構はアリル転位と呼ばれ、SN1' や SN2' など、「'」を添えて表される。前者はアリルカチオン中間体を経る機構、後者は求核攻撃と脱離基の脱離が協奏的に起こる機構である。IUPAC命名法で SN1'機構 は 1/DN + 3/AN と、SN2'機構 は 3/1/ANDN と表記される。
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