共鳴構造とは? わかりやすく解説

共鳴理論

(共鳴構造 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/25 00:15 UTC 版)

化学における共鳴理論(きょうめいりろん)とは、量子力学共鳴の概念により、共有結合を説明しようとする理論である。


  1. ^ If It's Resonance, What Is Resonating? Kerber, Robert C. . J. Chem. Educ. 2006 83 223. Abstract
  2. ^ Sason S. Shaik; Phillipe C. Hiberty (2008). A Chemist's Guide to Valence Bond Theory. New Jersey: Wiley-Interscience. pp. 201, 205. ISBN 978-0-470-03735-5 
  3. ^ Natural Bond Orbital 6.0 Homepage”. 2016年3月24日閲覧。
  4. ^ Simple HÜckel and LewIS embedded in the Hückel theory”. 2016年3月24日閲覧。



共鳴構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 21:03 UTC 版)

化学結合」の記事における「共鳴構造」の解説

上で説明した共有電子対概念用いてオゾン O 3 {\displaystyle {\ce {O3}}} の共有結合書き表すと、 : O ⋅ ⋅ ⋅ ⋅ − O ⋅ ⋅ − O ⋅ ⋅ ⋅ ⋅ : {\displaystyle :{\overset {\cdot \cdot }{\underset {\cdot \cdot }{O}}}-{\overset {\cdot \cdot }{O}}-{\overset {\cdot \cdot }{\underset {\cdot \cdot }{O}}}:} となる。ここで点2つの組は非共有電子対であり、線は結合係数1の共有結合である。上記構造は、中央の酸素原子のみ、閉殻になっていない。そこで右の酸素原子非共有電子対引きつけもう一つ共有結合作るか、あるいは左の酸素原子非共有電子対引きつけ共有結合作るはずである。すなわち : O ⋅ ⋅ ⋅ ⋅ − O ⋅ ⋅ = O ⋅ ⋅ ⋅ ⋅ {\displaystyle :{\overset {\cdot \cdot }{\underset {\cdot \cdot }{O}}}-{\overset {\cdot \cdot }{O}}{\text{=}}{\overset {\cdot \cdot }{\underset {\cdot \cdot }{O}}}} もしくは O ⋅ ⋅ ⋅ ⋅ = O ⋅ ⋅ − O ⋅ ⋅ ⋅ ⋅ : {\displaystyle {\overset {\cdot \cdot }{\underset {\cdot \cdot }{O}}}={\overset {\cdot \cdot }{O}}-{\overset {\cdot \cdot }{\underset {\cdot \cdot }{O}}}:} となる事が予想される実際には、これら2つの状態を重ね合わせ平均の状態になる。この状態を共鳴混成体といい、これに寄与した各点電子構造を共鳴構造という。共鳴とは量子力学的重ね合わせのことで、共鳴理論原子価結合理論一部である。

※この「共鳴構造」の解説は、「化学結合」の解説の一部です。
「共鳴構造」を含む「化学結合」の記事については、「化学結合」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「共鳴構造」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「共鳴構造」の関連用語

共鳴構造のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



共鳴構造のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの共鳴理論 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの化学結合 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS