共鳴捕獲とは? わかりやすく解説

共鳴捕獲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 05:55 UTC 版)

惑星移動」の記事における「共鳴捕獲」の解説

複数惑星軌道収束するであれば惑星移動はこれらの惑星軌道共鳴捕獲し共鳴鎖を形成する場合がある。内側惑星移動ガス円盤内縁止められ場合、これらの惑星軌道収束することができ、その結果として内側に狭い軌道間隔惑星が並ぶ惑星系形成され得る。あるいは、タイプI移動引き起こすトルク打ち消し合う領域である収束帯移動抑制される場合、より遠方惑星連鎖的な共鳴捕獲される場合がある。これは例え凍結線付近発生し得る。重力的な遭遇また、かなりの軌道離心率持った状態の共鳴捕獲をもたらす場合がある。 グランド・タック・モデルでは、木星土星外側共鳴捕獲した際に、木星軌道移動止まり外側へと反転した考えられている。木星土星移動停止と、天王星海王星がさらに共鳴へと捕獲されたことで、太陽系ケプラー多数発見されているような狭い範囲複数スーパー・アースを持つ系にはならなかった可能性がある。 惑星外向き移動によって、外側惑星微惑星共鳴捕獲する場合もある。この例が海王星との軌道共鳴捕獲されている、エッジワース・カイパーベルト冥王星族天体である。 惑星移動によって複数惑星連鎖的軌道共鳴繋がった惑星系形成されることが期待されるが、大部分太陽系外惑星共鳴入っていない。共鳴鎖はガス円盤散逸したあとの重力不安定性によって破壊される可能性がある。また微惑星残存している場合微惑星との相互作用によって低質量の惑星共鳴壊され共鳴わずかに外側軌道移行することがある。さらに、恒星との潮汐相互作用や、円盤内での乱流別の惑星によって引き起こされガス円盤中の波との相互作用も、共鳴破壊する要因となる。また、海王星よりも小さ惑星大きな軌道離心率持った軌道にいる場合、共鳴捕獲を回避できる可能性があることが指摘されている。

※この「共鳴捕獲」の解説は、「惑星移動」の解説の一部です。
「共鳴捕獲」を含む「惑星移動」の記事については、「惑星移動」の概要を参照ください。

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