到達度評価
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到達度評価(とうたつどひょうか)は、教育評価の一つで、評価に当たっての尺度の取り方からいうと、絶対評価のひとつとなる。クラスの他の生徒の成績や学習の成果とは無関係に、本人の出来次第で評価がされるもの。主に家庭科、音楽、保健体育など実技科目に用いられる。評価の基準は、教師が公表している到達目標を達成したかどうかである。
- 1 到達度評価とは
- 2 到達度評価の概要
到達度評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/13 03:36 UTC 版)
詳細は「到達度評価」を参照 到達度評価は(目標に準拠した評価ともいう)、予め設定した到達するべき目標に対して、どこまで到達できたかで評価する。日本の公立学校においては、2000年ごろからこの方法による観点別学習状況評価が一般的になった(正式実施は2002年度から)。 到達度評価をするにあたって設定した到達目標(=観点・内容)を評価規準といい、到達目標に対してどの程度到達できたかを判断する指標(=目安)を評価基準という。どちらも「ひょうかきじゅん」と読むが、意味は明確に異なるので注意が必要である。言葉を区別するために、規準を「のりじゅん」、基準を「もとじゅん」と読むことがある。 例えば「鉄棒の練習」を評価する場合、 逆上がりができるようになる が評価規準、 補助板を使わずに逆上がりができた 補助板を使って逆上がりができた 補助板を使っても逆上がりができなかった が評価基準である。 評価規準や評価基準を明確にすることで、評価方法が明確になり、また生徒に評価を返す際にも、生徒自身で自分がどこまで達成できているのかを確認することができるという利点がある。一方で、評価規準や評価基準の設定や判断は教師によるところが大きい。異なる2人の教師が同じ学習場面で同様の指導することを想定した場合、一方は全員が達成できることをねらった評価規準を設定し全員が達成できた、もう一方は7割程度の生徒が達成できるような評価規準を設定し、およそ半分の生徒が達成できなかった、というような状況は十分起こりうる。そのため教師には、評価規準・評価基準の設定方法や、評価の精度についての研修が求められている。 こうした複雑とも言える到達度評価についての詳細は、2006年の「誰も教えてくれない教育のホントがよくわかる本」ISBN 4286009548 で一般人向けにわかりやすい説明で取りあげられている。 また、評価規準や評価基準による評価が偏って分布することを避けようとする意図のもとに、評価規準や評価基準を設定するのでは、相対評価と何ら変わりはないと批判する者もいる。
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