到達目標と評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 08:44 UTC 版)
到達目標と方向目標という概念の整理が必要なのは、この目標の違いによって学力評価のしかたも違ってこなければならないからである。 到達目標での評価は、子供が目標に達すればみな満点・合格なのであって、半分できたから50点などという評価には意味がない。したがって評価は合格か不合格しかない。5段階法や100点法は尺度がはっきりしていないときだけ使うもので、これはある意味、指導者側が至らないときのみに使うものである。 「通知票#歴史」も参照 到達目標として「ぜひこれだけのことを子供たちに教えたい」というようなことは、テスト結果が正規分布(ガウス分布)にならないのがあたりまえであって、目的意識的な教育活動をして、その結果の成績分布が正規分布に近いものになったとすれば、それは「その教育が教育活動として正常ではなかったのではないのか」と疑ったほうが良い。 また到達目標の達成を全員100%できるとするのはまちがいで、どんなにうまく教育したところで10%ぐらいのケアレスミスが発生するのが当然だと考えなくてはならない。従ってあらゆるケアレスミスを考慮に入れれば,クラス平均がほぼ9割になればその到達目標は十分達成されたと評価する。
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