遅延評価とは? わかりやすく解説

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遅延評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/28 02:42 UTC 版)

遅延評価(ちえんひょうか、: lazy evaluation)や必要呼び(ひつようよび、: call-by-need)は評価戦略の一種類であり、非正格な関数型言語で使用もされる。対義語は先行評価: eager evaluation)。




「遅延評価」の続きの解説一覧

遅延評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/20 02:06 UTC 版)

Haskell」の記事における「遅延評価」の解説

Haskell は遅延評価を基本的な評価戦略とする。ほとんどの言語では関数呼び出しにおいて引数与えられすべての式評価してから呼び出され関数に渡す先行評価評価戦略とするが、これに対し Haskell ではあらゆる式はそれが必要になるまで評価されない次の定数 answer評価すると常に 42返すが、その定義には未定義の式を含む。 answer = const 42 (1 `div` 0) ここで、const は常に第1引数返す定数関数である。また、`div` は整数の除算を行う演算子であり、1 `div` 0 は 1 / 0 に相当し、この値は未定義であり、この部分評価すればエラーになる。正格評価をする言語このような式を評価しようとすると、ゼロ除算によるエラーになるであろう。しかし 上記定数 answer評価してエラーにはならないconst は第1引数をつねに返すので第2引数評価する要はなく、第2引数与えられた式 1 `div` 0 は無視されるので評価されないからである。遅延評価がデフォルト行われることにより、不要な計算省かれ参照透過性により同じ式を複数評価する必要もなくなるため、Haskell では最適化によって計算効率の向上期待できる場合がある。ただし、頻繁に新たな値を計算する場合正格評価のほうが効率がよく、必要に応じてseq関数やBangPatterns拡張による明示により正格評価もできる。

※この「遅延評価」の解説は、「Haskell」の解説の一部です。
「遅延評価」を含む「Haskell」の記事については、「Haskell」の概要を参照ください。


遅延評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 07:25 UTC 版)

引数」の記事における「遅延評価」の解説

詳細は「遅延評価」を参照 Haskellなどの遅延評価型関数言語見られる形態で、値が実際に必要になるまで計算行わない方法概念上は、計算方法遅延したthunk呼ばれるオブジェクト渡っていると考えられる

※この「遅延評価」の解説は、「引数」の解説の一部です。
「遅延評価」を含む「引数」の記事については、「引数」の概要を参照ください。


遅延評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/21 22:21 UTC 版)

投機的実行」の記事における「遅延評価」の解説

遅延評価は投機的ではない。投機的実行と言える先行評価eager evaluation)をHaskellプログラミング言語実装導入することは最近の研究上の話題のひとつである。Eager Haskellそのような試みとして生まれた言語である。Glasgow Haskell Compiler (GHC) の最近バージョンでは、選択間違った場合やり直すアボート機能そなえた一種投機的実行サポートしており、「楽観的評価」と呼ばれている。

※この「遅延評価」の解説は、「投機的実行」の解説の一部です。
「遅延評価」を含む「投機的実行」の記事については、「投機的実行」の概要を参照ください。

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