遅期型積分ザックス・ヴォルフェ効果とは? わかりやすく解説

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遅期型積分ザックス・ヴォルフェ効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/24 01:46 UTC 版)

ザックス・ヴォルフェ効果」の記事における「遅期型積分ザックス・ヴォルフェ効果」の解説

遅期型積分ザックス・ヴォルフェ(late-time ISW)効果宇宙の歴史という尺度では極めて最近ダークエネルギーまたは宇宙定数宇宙の膨張支配し始めた時点から生じたのである不運なことに、この用語は少々混乱引き起こしやすい。遅期型ISW暗黙のうちに、遅期型ISW効果の、密度摂動展開における1次線形)の項を指している。この効果線形項はアインシュタイン・ド・ジッター宇宙では完全に消えるが、ダークエネルギー、または曲率宇宙膨張支配する宇宙では非の値を取る。またこの効果高次の項は宇宙膨張によらず常に非の値を示すが、その値は宇宙膨張スケールによっても異なる。全非線形(線形項 + 高次項)遅期型ISW効果の中で、特に各々ボイド銀河団の中で起こるものは、マーティン・リースと Dennis Sciama が、次のような物理学的な図式解明して以来、Rees-Sciama効果として知られている。 ダークエネルギー起因する宇宙の加速は、強く大規模なポテンシャル井戸と山さえも、光子がそれを横断する間に、崩壊させる原因になる。光子は、ポテンシャル井戸超銀河団)に入り込むにつれ、少しエネルギー獲得し井戸拡張され浅くなった後に、それから出た後も、その獲得したエネルギー幾ばくかキープしている。同様に光子は、スーパーボイドに入り込むにつれ、エネルギーを失うが、その間わずかに押しつぶされ山から出るときは、失ったエネルギー全て回復されるわけではない。 遅期型ISW一つ特徴は、銀河密度平方度当たりの銀河の数)とCMB温度相互相関関数が0でないということである。 これは、超銀河団光子穏やかに加熱し逆にスーパーボイドは冷却するからである。この相関は、中から高の有意性で、既に検出されている。 2008年5月に、 Granett、Neyrinck 及び Szapudi は、スローン・デジタル・スカイサーベイ (SDSS)の明る赤色銀河カタログ (Luminous Red Galaxy catalog)の中で同定された、個々のスーパーボイドと超銀河団が、遅期型ISW効果思われる領域一致させられることを示した。彼らの、ザックス・ヴォルフェ効果検出は、まず間違いなく現時点で最もクリアーなものであり、スーパーボイドと超銀河団が、CMB与えているごくわずか効果イメージ化している。

※この「遅期型積分ザックス・ヴォルフェ効果」の解説は、「ザックス・ヴォルフェ効果」の解説の一部です。
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