初期三部作・スピンオフシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 11:00 UTC 版)
「超神伝説うろつき童子」の記事における「初期三部作・スピンオフシリーズ」の解説
タイトル名は原作と同じ。以後ブームとなる触手アダルトアニメの先駆け的作品。初期三部作は漫画版をほぼ忠実にアニメ化しているが、完結後に制作された『魔胎伝』以降は、初期三部作の途中から分岐させてアニメ独自にその後の世界を描いた、スピンオフシリーズである。 企画に西崎義展、監修に山本暎一と、『宇宙戦艦ヤマト』のメインスタッフによる主導のもと、キャラクターデザインをはじめ作画スタッフには『機動戦士Ζガンダム』や『機動戦士ガンダムΖΖ』のメインスタッフが多数参加した。声優陣は天邪鬼役の西村智博(現:西村朋紘)やミュンヒハウゼン2世役のデーモン小暮(現:デーモン閣下)を除いてほぼ非公表だが、企画者の代表的な作品や当時のテレビアニメ作品などでよく聞かれる面々で話題となった。 VHS版発売当時の初期三部作(ジャパン・オーディオビジュアルネットワーク版)はアダルトアニメに関しての規制が曖昧だったこともあり、21世紀現在では不可能とされる性器の詳細な描写が存在する。また、特に初期三部作は一般作品と比べても遜色のないほどのクオリティを誇る。他のPM Entertainment制作作品のように、全編を通して描かれるグロテスクなシーンはもとより、『超神誕生編』では魔人による明美への凌辱、驚異的な力を得た尾崎と彼の取り巻きの少女3人による4P、覚醒しかけた南雲による看護婦強姦、『超神呪殺篇』では魔人の力を手に入れた仁木による不良少女たちへの凌辱、下等魔物による恵への凌辱、そして『完結地獄篇』では完全覚醒を始めた南雲に凄まじい快感を与えられながら上り詰めていく明美など、アダルトアニメとしての見所も多い。そういった見せ場では平常時以上に力が入る作画も、後年に渡って高く評価される理由となった。 スピンオフシリーズは『未来篇』以降にシナリオの迷走が始まり、制作会社の諸事情も重なって『完結篇1』で打ち切りとなったが、その後年には初期三部作のリメイク版『THE UROTSUKI』(ジ・ウロツキ)が制作された。ただし、ほとんどのスタッフやキャストは一新されている。 なお、『超神伝説うろつき童子』における初期三部作・スピンオフシリーズの版権については、当初はジャパン・オーディオビジュアルネットワークが保有していたが、1991年6月27日には東京地方裁判所に特別清算を申し立てて倒産したため、日本コロムビアを経て2009年10月23日にはミルキーズピクチャーズ、同年11月20日にはハピネットへ移行した。2018年4月1日にはバンダイビジュアルがランティスを吸収合併してバンダイナムコアーツとなったために同社が保有していたが、2021年1月20日に設立されたハピネットファントム・スタジオが同年4月1日にファントム・フィルムを吸収合併し、ハピネットの映像部門を移管したため、同社が保有していた。その後、2019年10月24日に有限会社MSピクチャーズを清算したうえ、2021年7月27日には株式会社ミルキーズピクチャーズの社名をジギーフィルムズに変更し、事実上レーベルは終了した。 1994年には、アメリカのスラッシュメタルバンド・テスタメントのアルバム『ロウ(英語版)』に、同バンドが本作へ捧げたインストゥルメンタル「うろつき童子」が収録されている。2017年に同バンドが答えたBARKSのインタビューによれば、同アルバムの制作当時に本作の大ファンだったことから、セリフの音声を4か所だけ使いたくなって許諾を申請したが、アルバム1枚の制作費より高い5万ドル(後に2万ドル)を要求されて払えなかったため、メンバーのエリック・ピーターソン(英語版)は当時のメンバーだったジェイムズ・マーフィー(英語版)と共にスタジオでセリフを真似して録音したという。
※この「初期三部作・スピンオフシリーズ」の解説は、「超神伝説うろつき童子」の解説の一部です。
「初期三部作・スピンオフシリーズ」を含む「超神伝説うろつき童子」の記事については、「超神伝説うろつき童子」の概要を参照ください。
- 初期三部作・スピンオフシリーズのページへのリンク