初期三部作
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「プリンス・オブ・ペルシャシリーズ」の記事における「初期三部作」の解説
シリーズの最初のゲーム『プリンス・オブ・ペルシャ』(Prince of Persia) はジョーダン・メックナーが『カラテカ』のリリースで成功した後に制作された。『千夜一夜物語』、『レイダース』、『ロビンフッドの冒険』などの作品から影響を受けている。悪の魔術師ジャファーによって囚われたペルシャの姫を1時間以内に救出するというストーリーである。 主人公のキャラクターアニメーションはメックナーが弟を撮影した映像を元にロトスコープと呼ばれる技術を利用して制作された。当時のコンピュータゲームとしては非常に滑らかな動きで高い評価を得た。Apple II、Amiga、PC-98、PCエンジン、ゲームボーイ、スーパーファミコン、メガドライブなど20種類以上のプラットフォームに移植され、合計200万本を超える大ヒット作となった。 しかし、メックナーは映画に興味があったため、ニューヨーク大学の映画部門に入学して短編映画を制作し、その後ようやく『プリンス・オブ・ペルシャ2』 (Prince of Persia 2: The Shadow and the Flame) の制作に取り掛かった。『PoP2』はメックナーの監督の下、ブローダーバンド社内で開発され1993年に発売された。ジャファーを倒し、姫を救った功績で王子になったものの、舞い戻ったジャファーによって再び追われることになった王子の冒険が描かれる。このゲームは、前作と同様に高い評価と売上を獲得した(ただし日本では少数のプラットフォームでしか発売されておらず、海外ほどの知名度は無い)。 1998年6月にブローダーバンドはザ ラーニングカンパニーによって買収され、さらに同年12月にはマテルインタラクティブによって買収された 。1999年にシリーズ第3作でシリーズ初の3D作品となる『プリンス・オブ・ペルシャ3D』 (Prince of Persia 3D) がブローダーバンドのレッドオーブレーベルでリリースされた。 PCでリリースされたものの、バグが多いと多くのユーザーから批判され商業的にも失敗となった。 2000年に、ザ ラーニングカンパニーは、『プリンス・オブ・ペルシャ』の権利ごとユービーアイソフトに売却された。
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