冷房化・更新後の試験塗装から塗装変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 04:25 UTC 版)
「京成3200形電車」の記事における「冷房化・更新後の試験塗装から塗装変更」の解説
1990年代に入ってから、AE100形や3700形といったVVVFインバータ制御車の登場や、成田空港ターミナルビル直下への乗り入れを機にイメージアップを図るため、在来車の塗装変更を検討した。 そこで、1991年(平成3年)12月 - 1993年(平成5年)5月に、現行塗装へ変更するための試験が8M車4両編成4本で行われた。 3220編成:1991年12月上旬変更。ライトグレーをベースに、窓下にレッド・ブルー両色を配した。赤電の塗装変更はファイアーオレンジベースへの変更以来約10年ぶりで、冷房化後は初であった。その後、1992年(平成4年)1月には前面と海側のブルー帯を外している。 3212編成:1991年12月末変更。ホワイトをベースに、レッド帯を窓下に、ブルー帯を側面窓上に配した。 3216編成:1991年12月末変更。ライトブルーをベースに、レッド帯を窓下に、ブルー帯を側面窓上に配した。なお、翌1992年(平成4年)4月中旬には従来のファイアーオレンジベース色に戻された。 3208編成:1992年1月中旬変更。イエローグリーンをベースに、窓下にレッド・ブルー両色を配した。 この比較検討の結果、ベースカラーは1992年(平成4年)12月時点でライトグレーに決定し、翌1993年1月に登場する3400形に採用されることになった。また、赤電の新塗装配色を決定するために、1992年12月末に3212編成をライトグレーベースに変更し、短期間で帯配置を変更し配色を試みることにした。 1993年(平成5年)2月:3212編成は側面帯のステンレス縁取りを扉部と上辺を残して撤去。3400形や3700形と同サイズの太帯を試みたほか、両先頭車の窓周りにブラックフィルムが貼付された。その後、1993年5月上旬に3212のブラックフィルムを撤去し、3212のみ側面帯のステンレス縁取りとして残された上辺部も扉部を除き撤去。 1993年(平成5年)5月末:3208編成のすべてを3212をモチーフにした塗装配色に変更。この配色に本決定した。 この期間に試験色車同士またはファイアーオレンジベース色と試験色車を2編成連結した8両編成で運用することもあり、8両運用では都営浅草線直通にも頻繁に充当された。 試験塗装編成だった3212編成は、1993年7月末の検査出場時に新塗装化された。3220編成も同年12月に新塗装化することにより試験塗装編成は姿を消した。試験塗装編成からファイアーオレンジに戻された3216編成も翌1994年(平成6年)7月に新塗装化された。 試験塗装編成以外の3200形は、1993年(平成5年)8月に検査出場した3265 - 3268を皮切りに始まった。片扉車の3294編成は翌1994年(平成6年)4月に、3298編成は1994年(平成6年)12月に実施された。8M車で唯一試験塗装編成の対象から外れた3204編成も1994年(平成6年)8月に実施し、8M車の塗装変更は完了した。また、6M車に関しても1995年(平成7年)2月出場の3241 - 3244を最後に完了し、他形式より一足早く全車の塗装変更を完了させた。 なお、赤電の塗装変更をは1993年(平成5年)6月の3150形3167 - 3170を皮切りに定期検査時に実施することとなり、1995年(平成7年)6月までに同時点で在籍していた3100形 - 3300形全車両で完了した。これにより、ファイアーオレンジベースの赤電色は消滅し、2009年(平成21年)9月から2013年(平成25年)3月まで3300形リバイバルカラー編成が運用に就くまでの14年間ご無沙汰になった。
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