冷房化・表示幕設置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 15:12 UTC 版)
「阪急3300系電車」の記事における「冷房化・表示幕設置」の解説
1982年(昭和57年)から1985年にかけて、3300系は在来車では最後に冷房化改造が実施された。集約分散式冷房装置が1両あたり3台設置されたのに加えて、当時の新造車と同様に補助送風機(スイープファン)も設置され、天井見付は7300系初期型とほぼ同じになった。車内の化粧板もドア部分を除き新品に貼り替えられた。1986年3月に冷房化が完了し、同時に冷房化率100%を達成した。当時相互直通先の大阪市交通局は車両の制御装置から排出される熱に加え、冷房装置から排出される熱がトンネル内に溜まるという理由で車両の冷房化に消極的であり、むしろ駅とトンネルの冷房化に精力的であったこともある。 冷房化と並行して、電動式の表示幕装置も設置された。改造時に前面窓上にあった標識灯は通過標識灯と尾灯とが別々となって窓下に移設され、手動式方向幕は電動式となって種別表示と行先表示が左右別々に振り分けられた。 長編成化に伴い、編成中間組み込みの先頭車の大半で運転台の撤去を施工し、3400形については、ほとんどの車両が運転台撤去・中間車化されるに至った。この改造に伴う車番の変更はない。 Mc → M3302 - 3304、3306、3319、3321、3322、3332 - 3342、3344 Mc' → M'3401 - 3424 また、京都方先頭車に設置されていたジャンパ栓格納用の電らん箱が撤去され、ジャンパ栓の144芯化がなされている。 1990年代には堺筋線に入線する編成について同線用の音声合成式自動放送装置が取り付けられた。また、同時期に速度計・ATS表示器のデジタル化、非常ブレーキの電気指令化が他形式に先駆けて進められ、非常ブレーキ投入時の排気音が出ないようになった。 冷房改造後の車内 左は製造時から中間車の車両、右は中間車化された先頭車
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