冷房化と電機子チョッパ制御化改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/02 04:47 UTC 版)
「阪神5311形電車」の記事における「冷房化と電機子チョッパ制御化改造」の解説
1980年に入ると普通系車両の冷房化が推進されることとなったが、折からの第二次オイルショックに端を発した省エネルギーの機運が高まっていた。阪神においても5151形・5311形の冷房改造と同時に施策的に回生ブレーキ付きの電機子チョッパ制御装置を設置することとなった。 編成は2両ユニットとなり、奇数車に補助電源装置、偶数車に主制御器が搭載された。主制御器は回生ブレーキ付き三菱電機製電機子チョッパ制御のCFM-108-15-RHに換装、5151形の東芝製に対して5311形は三菱製である。 ブレーキ装置も回生ブレーキ対応のHSC-Rに変更した。補助電源装置は75kVAのMGであるCLG-346、空気圧縮機はDH-25-DからC-2000-L(LA)に交換されている。 冷房装置は分散式ユニットクーラーのMAU-13Hを6基搭載、冷房効果を高めるために補助送風機としてラインデリアを併設するとともに貫通扉にドアチェック付の引戸を取り付けた。 パンタグラフは下枠交差式に換装した。回生ブレーキを使用するため、離線対策としてパンタグラフは各車に1基搭載する。 この改造は5311 - 5312の編成が1980年6月12日付で、5313 - 5314の編成は1981年6月6日付で実施された。この時の改造結果が良好であったことから、1981年には回生ブレーキ付き電機子チョッパ制御の5131形・5331形が新造された。
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