共生マーケティングにおける7Cs COMPASS MODEL
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 09:43 UTC 版)
「共生マーケティング」の記事における「共生マーケティングにおける7Cs COMPASS MODEL」の解説
7Cs compass modelは共生マーケティングを行うための枠組みで、7つのCと、消費者への考慮要件及び外部環境のチェックリストとしてコンパスの4方位(NWSE)で示すというもの。同心円のモデルの中心にあるのが第1C:Corporation(企業、団体 原義:共同作業)、2番目の円が4等分され第2C〜第5C(上記の4C)が配置されている。その外側に第6C:w:Consumer(消費者、生活者)、さらにその外側に第7C:w:Circumstances(外部環境)がある。そして、消費者と外部環境にはコンパスの針で4方位(NWSE)で始まるキイワードが示されている。 第1C:Corporation(企業、非営利組織 原義:共同作業)あるいはw:Company(原義:共にパンを食べる仲間)は共生マーケティングの当事者なので、同心円の中心にある。MIS(Marketing Information System)による情報管理によってトップは正しい意思決定を行い、w:Internal Communication(企業内コミュニケーション)を有効にし、w:CI(w:Corporate Identity)のコンセプトを忘れず、信頼を損なうことなく利益を追求する。2012年に(C-O-S)を加えた。これは、マーケティングやマネジメントを遂行する組織(w:organization)、競合会社(w:competitor)、利害関係者(w:stakeholder)つまり投資家や愛顧顧客も十分考慮しなければならないということである。 第2C〜第5C:上記の4C 第6C:w:Consumer(消費者、生活者)へのコンパスの針が示す4方位(NWSE)は、N=Needs(無くてはならない必要なもの、例えば水、衣類、靴) W=Wants(欲しいもの、例えば、スポーツ飲料、スニーカー) S=Security(安全でなければならない、例えば原発、車、食品等の安全) E=Education(消費者教育、企業と消費者との間にある商品に関する知識の差を縮小すべく消費者に情報提供をしなければならない。消費者に不安を抱かせたり風評をなくすために重要) 第7C:Circumstances(外部環境)に関するコンパスの4方位(NWSE)は:N=National and International(国の政治的・法律的・倫理的環境および国際環境:国際関係) W=Weather(気象、自然環境:大災害で状況が変わってしまう。自然を取り込む経営が必要。コンビニエンスストアやテーマパークの一部で実施している) S=Social and Cultural(ソーシャルメディア時代の社会、福祉および文化的環境は当然踏まえなければならない) E=Economic(経済環境は経営に一番影響するので当然踏まえるべき。アベノミクスなど。) 図を視るEXHIBIT: Shimizu's 7Cs Compass Model (Courtesy: © Koichi Shimizu, Japan) 7Cs COMPASS MODELは、"con,com,co(共に)"で始まるキーワードで組み立てられており、共生マーケティングのフレームワークに相応しい。したがって、7つのCとコンパスの4方位を考慮すると、「信頼」が得られるというもので、このモデルは、社会主義ではなく自由競争社会にあって、企業の社会的責任(CSR)や顧客満足(CS)、社会貢献を重視する「共生マーケティング」のチェックリストして今日利用されつつある。 つまり、共生マーケティング(w:Co-marketing)は、これらの外部環境を十分踏まえて、なおかつ消費者への考慮要件を満たし、マーケティングミックス(w:Marketing mix)の4Cを誠実に遂行し、信頼を勝ち取るマーケティングである。これらの要素を一つでも怠ると信頼度は急降下するので、このモデルのすべての要素を高いところに保つという持続可能性が重要である。
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