共生のタイプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 23:55 UTC 版)
共生現象のうち利害関係が分かりやすいものにはそれを示す名が与えられている。 相利共生(そうり - ) … 双方の生物種がこの関係で利益を得る場合 片利共生(へんり - ) … 片方のみが利益を得る場合 片害共生(へんがい - ) … 片方のみが害を被る場合 寄生(きせい) … 片方のみが利益を得、相手方が害を被る場合 しかし、これら相互の間には明確な境界はなく、同じ生物の組み合わせでも時間的に利害関係が変化したり、環境要因の影響を受けて関係が変わったりすることもある。また、同一の現象であっても着目する時間や空間のスケールによって害とも益とも見なされる場合がある。共生は利害関係によって単純に分類できるものではない。 相利共生だけが共生ではない。利害関係は可変的であったり観察困難だったりするため、利害関係は考慮せず、複数種の生物が相互関係を持ちつつ同所的に生活している状態をすべて共生と呼ぶ。
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