共生および寄生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 04:19 UTC 版)
刺胞動物,棘皮動物,外肛動物,海綿動物などの体表において、タテソコエビ科,テングヨコエビ科,ドロノミ科,ホテイヨコエビ科,ハッジヨコエビ上科などが発見されることが多い。また、内部への棲み込みも報告されており、尾索動物に対してホヤノカンノン属(エンマヨコエビ科)やマルハサミヨコエビ科が棲み込みを行うことが知られている。 Hyachelia(モクズヨコエビ科)やPodocerus cheloniae(ドロノミ科)は、ウミガメの体表から得られており、生活の場としていることが知られている。 ドロノミ科のジンベエドロノミPodocerus jinbeは、ジンベエザメの口腔内(鰓耙)に付着するという極めて特異的な習性をもつ(Tomikawa et al. 2019)。剛毛を密生した触角を使って懸濁物を捕集して摂食するタイプのヨコエビであり、魚の口の中という外敵のいない環境を巧みに利用している。 フトヒゲソコエビ上科サカテヨコエビ科のサカテヨコエビ属Trischizostomaは、深海魚に体表寄生することが知られている(Freire & Serejo 2004)。 二ホンオカトビムシMorinoia japonicaはハランの送粉者となっていると考えられていたが(Kato 1995)、後の研究ではキノコバエ類が主にその役を担っているとの見解が示されている(Suetsugu & Sueyoshi 2017)。
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