公式海賊盤とは? わかりやすく解説

公式海賊盤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/22 03:18 UTC 版)

公式海賊盤
ポール・マッカートニーライブ・アルバム
リリース
録音 1991年1月25日 Limehouse Television Studio, London
ジャンル ロック
時間
レーベル パーロフォン/EMI
プロデュース ジェフ・エメリック
ポール・マッカートニー アルバム 年表
ポール・マッカートニー・ライブ・ハイライツ!!
(1990年 (1990)
公式海賊盤
(1991年 (1991)
リヴァプール・オラトリオ
(1993年 (1993)
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公式海賊盤』(UNPLUGGED (The Official Bootleg))は、1991年に発表されたポール・マッカートニーライブ・アルバム

解説

1991年1月25日、マッカートニーはイギリスの人気音楽番組『MTVアンプラグド』に出演。アコースティックの編成で演奏を行う本番組はロンドンのスタジオで収録された。本番組では22曲が演奏されたが、本作には17曲を厳選し収録。ビートルズ時代の楽曲を6曲、ジョン・レノンもカバーしたジーン・ヴィンセントの楽曲「ビー・バップ・ア・ルーラ」、今まで未発表だったマッカートニーの処女作「アイ・ロスト・マイ・リトル・ガール」、エルヴィス・プレスリー等が歌ったスタンダード・ナンバー「ブルー・ムーン・オブ・ケンタッキー」等、マッカートニーの馴染み深い曲が演奏されている。

マッカートニーは1991年夏に発行された会報で「多くの人が、このインフォーマルで親しみやすい雰囲気を気に入ったようだよ。僕もそうだった。実際、あまりの親密さとカジュアルさに、ちょっと驚いたよ」「次のツアーでは、アコースティック編成でやるかもしれないよ。1976年のウイングスのツアーでは、多くの人がアコースティック・セットで全員が座ったところが一番好きだと言っていたよ。アンプラグドでは、1976年に座って歌ったから立っていたんだ」と語っている[1]。実際、1993年に開催されたツアー『The New World Tour』で一部の楽曲がアコースティックアレンジで演奏されている。

本放送で演奏されたものの、アルバムに収録されなかった5曲のうち「ミッドナイト・スペシャル」、「今日の誓い」は1993年に発売されたシングル「バイカー・ライク・アン・アイコン」のカップリングとして収録された[2]

収録曲

特記のないものは作詞/作曲ともポール・マッカートニー。

  1. ビー・バップ・ア・ルーラ - Be-Bop-A-Lula (Vincent, Davis)
  2. アイ・ロスト・マイ・リトル・ガール - I Lost My Little Girl
  3. ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア - Here There and Everywhere (Lennon, McCartney)
  4. ブルー・ムーン・オブ・ケッタッキー - Blue Moon of Kentucky (Monroe)
  5. 恋を抱きしめよう - We Can Work It Out (Lennon, McCartney)
  6. サンフランシスコ・ベイ・ブルース - San Francisco Bay Blues (Fuller)
  7. 夢の人 - I've Just Seen a Face (Lennon, McCartney)
  8. エヴリナイト - Every Night
  9. シーズ・ア・ウーマン - She's a Woman (Lennon, McCartney)
  10. ハイヒール・スニーカーズ - Hi-Heel Sneakers (Higgenbotham)
  11. アンド・アイ・ラヴ・ハー - And I Love Her (Lennon, McCartney)
  12. ザット・ウッド・ビー・サムシング - That Would Be Something
  13. ブラックバード - Blackbird (Lennon, McCartney)
  14. エイント・ノー・サンシャイン - Ain't No Sunshine (Withers
  15. グッド・ロッキン・トゥナイト - Good Rockin' Tonight (Brown)
  16. シンギング・ザ・ブルース - Singing the Blues (Endsley)
  17. ジャンク - Junk

チャート

Chart performance for Unplugged (The Official Bootleg)
Chart (1991) Peak
position
Australian Albums (ARIA)[3] 81
オランダ (MegaCharts)[4] 42
ノルウェー (VG-lista)[5] 13
スウェーデン (Sverigetopplistan)[6] 20
スイス (Schweizer Hitparade)[7] 39
イギリス (OCC)[8] 7
US Billboard 200[9] 14

クレジット

  1. ^ Unplugged”. The Paul Mccartney project. 2022年9月22日閲覧。
  2. ^ Unplugged”. The Paul Mccartney project. 2022年9月22日閲覧。
  3. ^ Template:Cite Ryan
  4. ^ "Dutchcharts.nl – Paul McCartney – Unplugged (The Official Bootleg)" (in Dutch). Hung Medien.
  5. ^ "Norwegiancharts.com – Paul McCartney – Unplugged (The Official Bootleg)". Hung Medien.
  6. ^ "Swedishcharts.com – Paul McCartney – Unplugged (The Official Bootleg)". Hung Medien.
  7. ^ "Swisscharts.com – Paul McCartney – Unplugged (The Official Bootleg)". Hung Medien.
  8. ^ "Official Albums Chart Top 100". Official Charts Company.
  9. ^ "Paul McCartney Chart History (Billboard 200)". Billboard.

公式海賊盤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 16:16 UTC 版)

海賊盤」の記事における「公式海賊盤」の解説

「公式海賊盤(OFFICIAL BOOTLEG)」などといった名称でリリースされ音源音質企画曲目に対して正式リリース問題がある場合でも「海賊盤対策為に製作/販売」といったニュアンスミュージシャン側から改めリリースされている。 ミュージシャン事例ビートルズ かつては未発表曲集リハーサルなども注目されていたが、『ザ・ビートルズ・アンソロジーシリーズ2017年以降オリジナル・アルバム記念エディション未発表テイク収録したディスク付属)がリリースされたことに加え元メンバー参加して確保取締り強化されたために、ライヴ音源以外はひとまず解決された。 ボブ・ディラン 海賊盤として有名だったロイヤル・アルバート・ホール』や『ハロウィーン・コンサート』などを完全な形で公式リリースするなど、1991年より未発表曲・未発表ライブ音源をまとめた『ブートレッグ・シリーズ』を発表2019年現在、第15集までリリースされ今後継続予定レッド・ツェッペリン 一通り未発表曲で使えそうなものはリリース済み加えてジミー・ペイジ管理強化したため、現在は小康状態キング・クリムゾン ロバート・フリップ新旧ライヴ音源順次リリースすることによって対策講じている。 ディープ・パープル段階でのライヴ音源順次リリースジミ・ヘンドリックスバンドのメンバー含めて音源管理参加。必要音源順次リリース

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