エボニー・アンド・アイボリーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 音楽作品 > 楽曲 > ポール・マッカートニーの楽曲 > エボニー・アンド・アイボリーの意味・解説 

エボニー・アンド・アイボリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/15 08:55 UTC 版)

「エボニー・アンド・アイボリー」
ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダーシングル
初出アルバム『タッグ・オブ・ウォー
B面 レインクラウズ
リリース
録音 1981年
ジャンル ポップス
時間
レーベル パーロフォン
コロムビア・レコード
作詞・作曲 ポール・マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高順位
  • 1位(イギリス)
  • 1位(アメリカ) [1]
  • 1位(ドイツ)
  • 1位(ノルウェー)
  • 2位(スウェーデン)
  • 2位(スイス)
  • 2位(オーストラリア)
  • 3位(オーストリア)
  • 26位(日本)
ポール・マッカートニー 年表
テンポラリー・セクレタリー
(1980年)
エボニー・アンド・アイボリー
(1982年)
テイク・イット・アウェイ
(1982年)
スティーヴィー・ワンダー 年表
ザット・ガール
(1982年)
エボニー・アンド・アイボリー
(1982年)
ドゥ・アイ・ドゥ
(1982年)
テンプレートを表示

エボニー・アンド・アイボリー」(Ebony and Ivory)は、1982年ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダーによって発売された楽曲およびシングル

概要

マッカートニーのアルバムタッグ・オブ・ウォー』及び、1987年に発売されたベスト・アルバムオール・ザ・ベスト』、2016年のベスト・アルバム『ピュア・マッカートニー〜オール・タイム・ベスト』に収録。4月29日にシングル発売された。スティーヴィーの一部のベスト・アルバム(例: 『The Definitive Collection』)にも本曲は収録されている。

1981年2月28日にモントセラトのAIRスタジオにてレコーディングが行われた。演奏はマッカートニーとスティーヴィーの二人のみで行われている。また、同日には12インチシングルのみに収録されたマッカートニーのソロ・バージョンもレコーディングされた。ブラックミュージックの巨匠とされるスティーヴィーと、ポップミュージックの天才マッカートニーの組み合わせは「夢の共演」とも言われた。

この曲は、「ピアノ黒鍵(Ebony)と白鍵(Ivory)が一つのハーモニーを奏でるように、白人と黒人、無色人種と有色人種、すなわち人類が調和する」ということをテーマをマッカートニーとスティーヴィーのデュエットで歌い上げ、世界で反響を呼んだ。アメリカビルボード(Billboard)では、1982年5月15日に、週間第1位を獲得しそれは7週連続に及んだ[1]。ビルボード誌1982年年間第4位。キャッシュボックス誌では、5月15日から第1位を6週間獲得し、年間第4位を記録した。イギリスでも週間チャート第1位を獲得し、マッカートニーにとってはビートルズの解散後、ウイングス時代を含めてイギリス・アメリカ両方の国で1位を獲得した初の、また唯一の曲となった。日本でもオリコン洋楽チャートで第1位を記録。

ミュージック・ビデオでも2人が共演しているが、互いのスケジュールの都合上共演することが不可能であったために、別々に撮影した映像を合成して作られている[2]。また、1989年に行われたマッカートニーのライブ・ツアー『Get Back Tour』のうち、11月27日のロサンゼルス公演のアンコールで本曲が披露された際、客席にいたスティーヴィーが参加し、デュエットを披露した。

また、2010年にマッカートニーがアメリカの音楽賞〈ガーシュウィン賞〉を受賞しホワイトハウスで行われた授賞式で、アメリカ初の黒人大統領であるバラク・オバマ大統領の前で、スティーヴィーと共に本曲を演奏した。

カップリングである「レインクラウズ」は、ウイングスのメンバーでもあるデニー・レインとの共作である。また、本曲のレコーディング日の朝、自宅でマッカートニーは盟友であるジョン・レノンの訃報をマネージャーから伝えられ、平静を保つためにレインと共にロンドンのスタジオに籠り、レコーディングしたという[3]

また、12インチシングルのみ、「エボニー・アンド・アイボリー」のソロ・バージョンが収録されている。こちらはスティーヴィーとのデュエットではなく、マッカートニーが一人でボーカルを担当。また、ソロ・バージョンにもミュージック・ビデオが存在し、マッカートニーがピアノを弾き語り、黒人ダンサーや黒人の囚人が出演したものとなっている。

収録曲

  1. エボニー・アンド・アイボリー (Ebony And Ivory)
  2. レインクラウズ (Rainclouds)
12inch
  1. エボニー・アンド・アイボリー (Ebony And Ivory)
  2. レインクラウズ (Rainclouds)
  3. エボニー・アンド・アイボリー (ソロ・バージョン) (Ebony And Ivory) (Solo Version)

参加ミュージシャン

エボニー・アンド・アイボリー
レインクラウズ
エボニー・アンド・アイボリー (ソロ・バージョン)
  • ポール・マッカートニー -Vocal, Backing vocal, Bass, Guitar, Piano, Synthesizer, Percussion, Vocoder
  • スティーヴィー・ワンダー - Electric piano, Synthesizer, Percussion, LinnDrum, Drums

脚注

  1. ^ a b Stevie Wonder”. Billboard. 2023年1月17日閲覧。
  2. ^ 映像作品 『The McCartney Years』のマッカートニーのインタビューより
  3. ^ Rodriguez, Robert (2010). Fab Four FAQ 2.0: The Beatles' Solo Years, 1970–1980. Milwaukee, WI: Backbeat Books. pp. 455–56. ISBN 978-1-4165-9093-4. https://archive.org/details/missodellmyhardd00odel 




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エボニー・アンド・アイボリー」の関連用語

エボニー・アンド・アイボリーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エボニー・アンド・アイボリーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエボニー・アンド・アイボリー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS