くよくよするなよ!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/07 06:35 UTC 版)
「くよくよするなよ!」 | |||||||
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スティーヴィー・ワンダー の シングル | |||||||
初出アルバム『インナーヴィジョンズ』 | |||||||
B面 | ブレイム・イット・オン・ザ・サン | ||||||
リリース | |||||||
ジャンル | ラテン・ソウル | ||||||
時間 | |||||||
レーベル | タムラ | ||||||
作詞・作曲 | スティーヴィー・ワンダー | ||||||
スティーヴィー・ワンダー シングル 年表 | |||||||
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「くよくよするなよ!」(Don't You Worry 'bout a Thing) は、スティーヴィー・ワンダーの1973年のアルバム『インナーヴィジョンズ』からのシングル。
Billboard Hot 100 では16位まで上昇し、15週に渡ってチャートインした[2]。『キャッシュボックス』誌のチャートでは10位になった[3]、また、R&B チャートでは2位に達した。歌詞には政治的な含意が込められており、諸々のことを乗り越えて積極的になれと強調している。
曲中で歌われる「Todo 'stá bien chévere」とはスペイン語で「すべては素晴らしい」という意味。
チャート
ウィークリー・シングル・チャート
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年間チャート
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カバー
- 1974年、ロイ・エアーズはこの曲をカバーして、アルバム『Change Up the Groove』に収録した。
- ザ・メイン・イングリーディエントも、1974年のアルバム『Euphrates River』にこの曲を収録した。
- 1975年、この曲はリル・バブスとマリー・バーグマンのデュエットによりスウェーデン語で歌われ、アルバム『Det våras för Barbro』に収録された。
- 1975年、アメリカ合衆国のソウル・ジャズ・アルト・サクソフォーン奏者のハンク・クローフォードがカバーし、この曲をタイトル曲にしたアルバム『Don't You Worry 'bout a Thing』を出した[5]。
- 1992年、イギリスのアシッドジャズのグループ、インコグニートは、この曲のカバーを全英シングルチャートの19位に送り込んだ。
- 1992年、ファースト・コールは、アルバム『Human Song』にこの曲を収録した。
- 1995年、アル・ジャロウは、この曲をベルギーやオランダ各地で行なわれた「Night of the Proms」のライブでこの曲を披露した。両国ではそれぞれライブCDがリリースされた。
- 1997年、ハイラム・ブロックが、この曲をCD『Carrasco』に収録した。
- 2005年、ジョン・レジェンドが、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムのプロデュースでこの曲をカバーした。
- 2005年、アメリカ合衆国のスムーズジャズのサクソフォーン奏者ネルソン・ランジェルが、この曲をアルバム『My American Songbook, Vol. 1.』に収録した[6][7]
- 2013年、様々な楽器を演奏し、歌手でもあるジェイコブ・コリアーが、この曲のすべての楽器パートを自分で演奏して歌ってみせている動画をYouTubeにアップロードした[8][9][10]
サウンドトラック
- ワンダーによる演奏は、映画『ホーリーマン』、『ミート・ザ・ジェンキンズ』、『世界にひとつのプレイブック』でサウンドトラックに用いられ、さらに連続テレビ・ドラマ『スキャンダル 託された秘密』にも用いられた。
- ジョン・レジェンドのバージョンは、映画『最後の恋のはじめ方』(2005年)のサウンドトラックに用いられた。
脚注
- ^ 45cat - Stevie Wonder - Don't You Worry 'Bout A Thing / Blame It On The Sun - Tamla - USA - T 54245F
- ^ a b “Stevie Wonder”. Billboard. 2023年1月17日閲覧。
- ^ a b "Cash Box Top 100 Singles.
- ^ Top 100 Hits of 1974/Top 100 Songs of 1974
- ^ “Hank Crawford: Don't You Worry 'Bout A Thing”. Allaboutjazz.com. 2015年11月21日閲覧。
- ^ “My American Songbook, Vol. 1 overview”. Allmusic.com. 2016年10月1日閲覧。
- ^ “Nelson Rangell - My American Songbook (Vol. 1)”. SmoothViews.com. 2016年10月1日閲覧。
- ^ “How Youtube Jazz Sensation Jacob Collier Creates Music”. Freejazzlessons.com. 2015年11月21日閲覧。
- ^ Sankin, Aaron. “British YouTube phenom Jacob Collier's Stevie Wonder cover is perfect”. Dailydot.com. 2015年11月21日閲覧。
- ^ “Jacob Collier Band - Late Late Show Special! - Ronnie Scott's”. Ronniescotts.co.uk. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月21日閲覧。
外部リンク
くよくよするなよ
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「くよくよするなよ」 | ||||||||
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ボブ・ディラン の シングル | ||||||||
初出アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』 | ||||||||
A面 | 風に吹かれて | |||||||
B面 | くよくよするなよ | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
録音 | ニューヨーク、コロムビア・レコーディング・スタジオ(1962年11月14日) | |||||||
ジャンル | フォーク | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | コロムビア・レコード | |||||||
作詞・作曲 | ボブ・ディラン | |||||||
プロデュース | ジョン・ハモンド | |||||||
ボブ・ディラン シングル 年表 | ||||||||
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「くよくよするなよ」 | ||||
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ピーター・ポール&マリー の シングル | ||||
初出アルバム『In the Wind』 | ||||
B面 | オータム・トゥ・メイ | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチ・シングル | |||
ジャンル | フォーク | |||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・ブラザース・レコード | |||
作詞・作曲 | ボブ・ディラン | |||
プロデュース | アルバート・グロスマン | |||
チャート最高順位 | ||||
ピーター・ポール&マリー シングル 年表 | ||||
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「くよくよするなよ」(原題: Don't Think Twice, It's All Right)は、ボブ・ディランが1963年に発表した楽曲。ピーター・ポール&マリーが同年にヒットさせて以降、現在に至るまで非常に多くのアーティストにカバーされている。ディランの代表作の一つ。
ボブ・ディランのバージョン
1962年6月、当時の恋人だったスーズ・ロトロはディランを置いてイタリアのペルージャに半年ほど留学[3]。本作品はロトロの不在中に書かれた。メロディはトラディショナル・ソングの「Who's Gonna Buy Your Chickens When I'm Gone」に基づいている[4][5]。
同年11月14日、ニューヨークのコロムビア・レコーディング・スタジオにおいて、ディラン自身によるスリー・フィンガー奏法のギターとハーモニカで録音された[6]。1963年5月27日発売のセカンド・アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』に収録された。同年8月13日、アルバムからシングルカットされた「風に吹かれて」のB面に収録された[1]。なお『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』はビルボード・トップ LP's チャートで22位、全英アルバム・チャートで1位を記録している。
別バージョンは以下のとおり。
- 1962年10月15日、ニューヨークのガスライト・カフェで行ったライブ。『Live at The Gaslight 1962』(2005年)に収録。
- 1963年3月に録音されたデモ。一般にウィットマーク・デモと呼ばれる。『ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック』(2005年)、『ザ・ブートレッグ・シリーズ第9集:ザ・ウィットマーク・デモ』(2010年)などに収録。
- 1963年4月12日、ニューヨークのタウン・ホールで行われたライブ。『The 50th Anniversary Collection 1963』(2013年)に収録。
- 1963年10月26日、ニューヨークのカーネギー・ホールで行われたライブ。同上。
- 1964年10月31日、ニューヨークのフィルハーモニック・ホールで行われたライブ。『ザ・ブートレッグ・シリーズ第6集:アット・フィルハーモニック・ホール』に収録。
- 1974年2月13日~14日、ザ・バンドと共にロサンゼルスで行ったライブ。『偉大なる復活』(1974年)に収録。
- 1978年2月28日、3月1日 - 日本武道館で行ったライブ。『武道館』(1978年)に収録。
ピーター・ポール&マリーのバージョン
1963年8月28日、ピーター・ポール&マリーは「風に吹かれて」に続く7枚目のシングルとして本作品を発表した[2]。B面は「オータム・トゥ・メイ(Autumn to May)」。同年10月26日付のビルボード・Hot 100で9位を記録した[7]。ビルボードのミドル・ロード・シングルズ・チャート(のちのイージーリスニング・チャート)においては2位を記録した。スタジオ・バージョンは全米アルバム・チャート1位を記録した3枚目のアルバム『In the Wind』に収録された[8]。
ライブ・バージョンは日本で独自に発売された『イン・ジャパン』(1967年の公演)で聴くことができる。
その他主なカバー・バージョン
- 1960年代
ボビー・ダーリン、ザ・シーカーズ、ジャッキー・デシャノン、ジョーン・バエズ、ブライアン・ハイランド、トリニ・ロペス、ジョニー・キャッシュ、シェール、ウェイロン・ジェニングス、オデッタ、フォー・シーズンズ、ホセ・フェリシアーノ、チャド&ジェレミー、ボビー・ゴールズボロ、ランブリン・ジャック・エリオット、ビリー・ポールなど。
- 1970年代
ブルック・ベントン、ヒューゴ・モンテネグロ、ジェリー・リード、エルヴィス・プレスリー、ピート・シーガー、アーロ・ガスリー、メラニー、ニック・ドレイクなど。
- 1980年代
エリック・クラプトン、スーザン・テデスキ、ドリー・パートン、ロリー・ギャラガー、マール・ハガード&ウィリー・ネルソン、ランディ・トラヴィス、高橋幸宏、など。
- 1990年代以降
キム・グァンソク(1995年)、ブライアン・フェリー(2002年)
脚注
- ^ a b 45cat - Bob Dylan - Blowin' In The Wind / Don't Think Twice, It's All Right - Columbia - USA - 4-42856
- ^ a b 45cat - Peter, Paul And Mary - Don't Think Twice, It's All Right / Autumn To May - Warner Bros. - USA - 5385
- ^ スージー・ロトロ 著、菅野ヘッケル 訳『グリニッチヴィレッジの青春』河出書房新社、2010年1月19日、195-224頁。ISBN 978-4-12-004513-4。
- ^ Ruhlmann, W.. “Don't Think Twice, It's All Right”. Allmusic. 2016年4月28日閲覧。
- ^ Bob Spitz, Dylan: A Biography, London: W. W. Norton & Co., 1991, p. 200.
- ^ STILL ON THE ROAD 1962 CONCERTS AND RECORDING SESSIONS
- ^ Music: Top 100 Songs | Billboard Hot 100 Chart | THE WEEK OF OCTOBER 26, 1963
- ^ Peter, Paul and Mary / ピーター、ポール&マリー「IN THE WIND / イン・ザ・ウィンド <紙ジャケット仕様>」|ワーナーミュージック・ジャパン
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