八木沢マタギ狩猟用具とは? わかりやすく解説

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八木沢マタギ狩猟用具

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 13:21 UTC 版)

上小阿仁村」の記事における「八木沢マタギ狩猟用具」の解説

有形民俗文化財指定 第1号 上小阿仁村教育委員会 員数5点マタギ マタギ 火縄銃背負袋 マタギマキリ マタギベラ 指定日:平成24年8月29日 所在地上小阿仁村八木沢 所有者佐藤良美 古来日本民衆狩猟用具先人から受け継がれ文化をもち、普遍的習俗守られた。史料5点八木沢集落阿仁・根子集落から移住以前から用いられたものとされるいずれも近世中期から後期所有者代々マタギ継承する佐藤良蔵で、先祖根子マタギ組頭伍長善兵衛から分家狩猟用具佐藤良蔵所有した近世後期の「」に収蔵されいたものである。 マタギくまやり)(三角穂先:37.8センチ、柄:2メートル近世秋田マタギ阿仁マタギ)のではない。新潟県村上市三面旧朝日村)の鍛冶屋作られたと推測される旧朝日村三面マタギ信州秋山郷秋山マタギ所持した類似する。熊は「タチマエ」(射手)が所持したもので断面三角で溝があることから「三角」とも呼称熊猟用いられたと分析されるマタギ(身:鉄材木部材質クルミ近世初期から中期阿仁マタギは「たて」(型)と呼称阿仁マタギ猟具同一近世後期根子村から移住以前から用いられたものである一般的なクマ狩りなどに用いた火縄銃浸透する以前からの代表的な狩猟具であるが、鉄砲普及したあとも用いられた。 火縄銃背負袋(しょいぶくろ近世末期とされ、旅マタギ用いられた。牛革作られ鉄砲ケース火縄銃入れた背負袋は冬狩りの上においても濡れない凍らないなど寒中マタギ適した。 マタギマキリ(刃長:4寸8分(約14.8センチ)柄:長さ11センチイタヤ材))マキリアイヌ語と共通。近世中期クマアオカモシカ)などの大型動物解体するための道具として用いられた。刃は鋼で日本刀改造したものとされる新潟県岩船郡朝日村三面マタギ所持したものと共通。 マタギベラ(長さ167センチ、幅:8センチ近世中期イタヤ製のベラ日本古来狩猟用具の代表。冬狩りアオ猟(カモシカ猟)で用いられた。アオ猟は毛皮獲るものとされ、使わず巻狩りでマタギベラで斃して獲ったまん中窪み火縄銃用いられたときに上端銃身をのせ安定させて撃つことができるように窪みをつけたものである。また、狩りだけではなく雪除け雪洞つくり、股に挟んで急斜面滑り下りるとき等に用いられた。冬狩りマタギ必需品近世秋田マタギ阿仁マタギ)は出羽山系一つ文化圏形成したといえる八木沢集落近世後期マタギ発祥とされる秋田郡阿仁根子マタギによって開かれた狩猟用具集落マタギ文化特色を示すものだが、秋田マタギ阿仁マタギ)との歴史的変遷時代的特色地域的特色など、集落生活様式様相を示すものであり、マタギ文化歴史上、その価値形成している。

※この「八木沢マタギ狩猟用具」の解説は、「上小阿仁村」の解説の一部です。
「八木沢マタギ狩猟用具」を含む「上小阿仁村」の記事については、「上小阿仁村」の概要を参照ください。

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