児童・青年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 02:21 UTC 版)
詳細は「学校保健」、「地域児童精神保健」、および「児童精神医学」を参照 多くの精神障害は児童青年期に発症する。WHOによれば世界の児童・青年のうち、約20%が精神障害・問題を抱えている。精神障害発症の中央値はOECD諸国では14歳前後であるが、しかし治療受給は発症後から平均で12年後となっており、成人患者の過半数以上らは児童青年期の発症がそのまま継続したものであった。不安障害やパーソナリティ障害の発症は中央値が11歳であった。 OECD各国の若年者人口(15-24歳)における精神障害の割合(2000年)オーストリースイス英国オランダベルギースウェーデン豪州デンマーク米国ノルウェー中程度 13% 12% 14% 15% 17% 17.2% 19% 18% 22% 20% 深刻 2% 5% 3% 5% 5% 5% 4% 7% 6% 8% 計 15% 17% 18% 20% 21% 22% 22% 25% 28% 29% 米国における精神障害発症年齢(2001-03年)平均25%値75%値不安障害 11歳 6歳 21歳 気分障害 30歳 18歳 43歳 衝動制御障害 11歳 7歳 15歳 物質乱用 20歳 18歳 27歳 精神障害すべて 14歳 7歳 24歳 カナダの9-19歳人口における12ヶ月有病割合(2011年)男女総数ADHD 6.5% 1.0% 3.8% 反抗挑戦性障害 2.1% 1.6% 1.9% 物質乱用 9.3% 4.2% 6.8% 行為障害 2.6% 1.1% 1.9% 気分障害/不安障害 7.9% 16.5% 12.1% 精神障害すべて 24.4% 22.5% 23.4% イングランドにおける児童・青年の精神障害有病割合5–10歳11–15歳行為障害 2.8% 3.5% 多動性障害 0.6% 0.3% 感情障害 2.5% 4.3% 行為+感情 0.6% 1.1% 行為+多動 0.6% 0.8% 多動+感情 0.1 % <0.1% 行為+多動+感情 0.1% 0.1% 総数 7.3% 10.1% 精神不調を訴える子どもには、学校が支援を提供すべきであり、とりわけ家族が子どもをサポートできない場合にその役割は重要である。精神不調問題が子どもにとってスティグマにならないよう、すみやかに生徒と教師に対してメンタルヘルス教育を施すようOECDは勧告しており、その例として豪州のKidsMatter、MindMattersプログラムを挙げている。
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