備芸・豊芸和平とは? わかりやすく解説

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備芸・豊芸和平

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 16:15 UTC 版)

天神山城の戦い」の記事における「備芸・豊芸和平」の解説

以後浦上宇喜多能島水軍毛利三村対立激化元亀2年1571年2月から能島水軍公然と毛利反旗を翻し本太城に兵を入れたに対して小早川隆景動き4月までには本太城攻略続けて隆景は粟屋就方に兵を与えて児島救援に向かわせたが5月備前児島戦いで浦上軍と援軍駆けつけ三好氏配下篠原長房率い阿波水軍衆に惨敗喫した。また備中では庄勝資が三村氏本拠である松山城占拠して宇喜多内通し同時に宇喜多軍勢三村領を侵し幸山城奪取した9月には再び備中佐井田城植木秀資(秀長の子)の援軍である浦上宇喜多毛利三村陣営武力衝突があったがこれも浦上宇喜多軍が勝ち、三村元親実兄庄元祐がこの戦で討ち死にしたこの間毛利包囲網攻撃激化する中で毛利元就病床にあったが、安国寺恵瓊使者として京の足利義昭へと遣わせ大友浦上三好などとの和睦周旋依頼していた。しかし、三好含まれている事に義昭難色示し失敗6月14日には恵瓊帰国待たずして死亡し毛利氏家督嫡孫毛利輝元へと移っている。 元亀3年1572年)、今度足利義昭和議周旋動き三好除いた毛利大友浦上間の停戦柳沢元政準備させていた。一方で毛利輝元反抗勢力へと反撃開始し3月には浦上宗景不仲になって交戦状態であった美作三星城後藤勝基援軍送って毛利陣営への引き込み図り、また宇喜多直家圧迫されていた備中には吉川元春小早川隆景着陣するなど軍事行動起こしている。毛利脅威晒され宇喜多直家同年6月足利義昭毛利との和議周旋依頼し義昭もすぐにこれに応じて毛利方に書状送って輝元の意見と京への安国寺恵瓊派遣求めた難色示し、この時は和議締結至らず毛利方は兵を退くこともなかった。これ以後、むしろ毛利輝元備前方の討伐意欲見せ9月には輝元自らが出馬して合流し宇喜多占領されていた備中日幡城・加茂城・ヶ鼻城の諸城攻略目指す一方で美作では三星城兵糧銀子差し入れた上で因幡国より武田高信呼び寄せて着陣させるなど攻勢向けて戦力集中させた。 しかし、10月上旬に入ると一転して輝元が和議応じ、備芸並びに豊芸和平早急に成立し大友浦上宇喜多毛利三村との間の戦い停戦状態に入る。輝元が態度変えた詳細までは不明であるが、毛利家中にも将軍からの書状動揺走っていたようで、安国寺恵瓊前任外交僧である竺雲恵心浦上宗景実子将軍人質出してまで和議引き出した事を挙げ和議が成るかは上意次第なので分別ある行動を取るように警告しており、備前方と事を荒立てず和議を受けるべきと考え穏健派働きかけ有ったようである。しかし、浦上宇喜多要望によって動いた事もあってか備芸和平内容毛利方にとっては明らかに不利なものであり、備前方より奪った要害12ヶ所の差し渡し加えて救援に力を注いでいた三星城の陣の破却までも行わなければいけなくなった。この和睦によって宇喜多毛利から城を無血奪回する事ができ、また浦上毛利去った隙に後藤勝基との関係を修復したが、毛利方の小早川隆景は特にこの裁定に不満を持っており、浦上宇喜多を「毎時裏表之儀」と糾弾した上で和睦の成立後も武田高信美作進駐続けさせていた。しかし、この和睦によって毛利包囲網締め付け弱まったことは事実であり、荷留などの報復毛利から受けていた能島水軍毛利への反抗姿勢弱めるなど包囲網綻び見え始めた

※この「備芸・豊芸和平」の解説は、「天神山城の戦い」の解説の一部です。
「備芸・豊芸和平」を含む「天神山城の戦い」の記事については、「天神山城の戦い」の概要を参照ください。

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