備考・諸説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 00:24 UTC 版)
日本において朝鮮半島に先んじて独自の文字文化が形成された一因として、支配層・官僚が地方の文化、すなわち方言の歌=東歌に関心が高かったことが挙げられる。漢文体では方言を記録することは難しく、そのため、盛んに仮名文字が用いられた。橋本治は、日本は古来から大衆文化を受け入れる社会性があり、後代の江戸時代においても大衆文化が開花し、現代のサブカルチャーに至るまで受け入れられているのに対し、朝鮮半島では官僚が地方文化に興味を示さず、現代の韓国人大学生ですら、大衆雑誌に関心を示さなかった例を挙げ、社会が大衆文化を受け入れている差が、独自の文字文化形成の差にもつながったとする(同書 p.80)。
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