今後の最上川とは? わかりやすく解説

今後の最上川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 13:36 UTC 版)

最上川」の記事における「今後の最上川」の解説

最上川水系では前述治水・利水事業によって水害減少飛躍的な農業基盤整備図られた。治水事業として置賜野川長井ダム建設された他、現在は「三難所」と呼ばれた村山市大淀地点最上川大淀分水路建設行っている。この地点ヘアピン状の極端な蛇行部位となっており、洪水流下大きな阻害要因となっていた。国土交通省蛇行部の半島部位を貫くトンネル建設して洪水時にはまっすぐ流下させることで村山市内の湛水被害軽減させようとしている。このほか堤防がまだ建設されていない部位早期整備山形市内での鉄道橋架け替えなどで、洪水時にスムーズな流下促し市街地への浸水被害防止しようとしている。 だが公共事業見直し機運の中で、最上小国川建設予定されている最上小国川ダムについて、ダム建設の是非を巡る論争続けられている。最上小国川ダム洪水調節のみを目的とする県営ダムで、平常時には貯水しない「穴あきダム」であるが水没住民や一部の流域住民から建設反対の声が上がっており、現在事業者である山形県折衝続けている。2006年平成18年)には全国ダム反対運動に関わっている天野礼子らが反対運動加わり、「ダム建設撤回」を要求している。ダム問題について影響力大き天野参入によりダム事業転換期待される一方で流域に全く関わりのない人間介入によりダム事業の長期化治水事業遅延に対して危惧する意見もある。 一方で国土交通省は、ダム堤防に、雨水貯留居住あり方見直しなどを組み合わせた流域治水」を推進する方針2020年7月決定最上川でも同年9月、国と山形県流域市町村により「最上川流域治水協議会」が設立された。 最上川は『奥の細道』でも詠まれるなど古くから全国的に有名な河川一つであり、最上峡川下り始め多く観光客訪れる。このため河川開発についても環境保全景観保護重要視され堤防建設においても「桜堤」を各所設け春にサクラ最上川美し景色創る事を国土交通省は『最上川水系河川整備計画』に盛り込んでいる。大淀分水路にしても付近一帯景勝地である事から環境改変最小限抑える事を大前提とした事業計画となっている。今後はより環境配慮した河川開発推進されるものと見られている。

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