久瀬拳王会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 08:13 UTC 版)
『0』に登場した東城会の三次団体(堂島組の二次団体)。武闘派の堂島組の中でも「暴力」に秀でており、実力行使の中核を担う。久瀬の逮捕後、堂島組に吸収される。 久瀬 大作(くぜ だいさく) 声 - 小沢仁志 『0』にて登場した東城会直系堂島組若頭補佐で、堂島組の実力行使を主とする久瀬拳王会の会長を務めている。刺青は背中に閻魔大王、上腕部に牛頭馬頭、胸に野晒し。元プロボクサーという経歴を持ち「自分より強い人間を殴りたいから極道になった」と嘯く反骨心や闘争心の塊のような男だが、野心家や計算高い人間が多い東城会においては珍しく損得勘定や面目、功名心に拘らず、一人の極道としての意地を優先して行動する崇高な一面も見せる。また、立華を拷問にかけた際にただ痛めつけるだけの米田に対して拷問が通用しない事を見抜き、他の手を講じようとするなど暴力一辺倒ではない面も覗かせる。戦闘では前歴通りボクシングを主体に、頭突き・蹴り・肘打ちを織り交ぜた喧嘩殺法を用い、状況によっては鉄パイプやメリケンサックといった武器も使用する。「カラの一坪」で発見された死体の件で桐生を堂島組本部に呼び出し、彼に指詰めをした上で警察に自首するように告げるが、桐生が東興クレジットを襲撃した際にはその場に駆け付け、彼に対して風間をスパイする(風間を裏切って自身に就く)ように言ったところで拒否される。その後、桐生が組抜けを申し出たことに対して指詰めすらせずに勝手な行動に走り続ける彼に腹を立てて組員を嗾け、後に全員を倒して自身の元へやって来た桐生と戦うも敗北し、直後にその場にやって来た堂島に対して醜態を晒したことや組抜けをしてカタギとなった桐生に手を出したことを咎められ、阿波野や渋澤に促される形で自らが桐生の前で指詰めをするという二重の屈辱を受ける事となる。この失態によって堂島組における次期若頭候補の座から転落し、その後は兄弟分である阿波野らから実質、一兵隊同然に扱われ、更には末端の組員である米田にさえ見下されるようになってしまう。それでも尚も「極道になり切れてない半端者」である桐生への復讐心と極道としてのプライドだけを拠り所として幾度となく彼に襲い掛かるが、一方では「半端者」としての意地を貫こうとする桐生の胸中に潜んだ「真の極道」としての素質を見出し、憎みながらも次第に桐生に対して一目置くようになる。その後、風間組事務所前での桐生との最後の死闘に敗れた後は桐生に覚悟があるかを確認した上で彼を極道として認め、同時に桐生と同じく本物の極道として目覚めようとしている渋澤の情報を提供し、地蔵菩薩が如く桐生の魂を導いた。事件後は渋澤と共に警察に逮捕され、組織は堂島組に吸収される。 『ONLINE』では第二部のメインストーリーに登場し、10年の刑期を終えて出所していた事が判明する。組は解散していたが、出所直後に二代目会長代行の二井原から郷田龍司の抹殺命令を受け、荒川組の助っ人として春日と同行する。龍司発見後は彼を始末するために襲いかかるも逃げられてしまい、代わりにハンを捕まえて龍司の居場所を突き止める。春日が龍司を殺したと見せかけて匿った後は、彼に鷹山がジングォン派と組んで郷田仁の殺害を目論んでいる事を伝え、蒼天堀に向かおうとする彼の覚悟を確かめるために立ちはだかるも敗北する。その後は春日と共に龍司の援護に向かう。 サブストーリーでは、桐生に敗れてエンコを詰められた後、鬱憤を晴らすために駐車場で眠っていたバイクを引きずり出そうとしたが、エンジンがかからず、修理のためにかつて兄弟分だった鬼怒川の許を訪れる。バイクは元々鬼怒川が所持していたが、15年前に組を抜ける時に久瀬が譲られたものだった。しかし、鬼怒川は元ヤクザというレッテルを隠しながら、細々と肩身の狭い生活をしており、もう極道に関わりたくない事から久瀬の依頼も頑なに拒否したが、偶々やって来た地上げ屋に遭遇。鬼怒川の客と誤解した地上げ屋に襲われるが返り討ちにした。その後、鬼怒川を襲撃しようとする地上げ屋の前に立ち塞がるも隙を突かれて背後から襲われてしまう。窮地に陥った久瀬だったが、鬼怒川が駆けつけて難を逃れたが、鬼怒川から土地の権利書を奪われた事を聞いた久瀬はバイクの修理と引き換えに権利書を奪い返すため、直接地上げ屋の事務所へバイクで乗り込んで叩き潰し、無事権利書を鬼怒川に渡した。鬼怒川から背中を押された久瀬は桐生との再戦に闘志を燃やして挑むことになる。
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