主なクライアントソフトウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 19:48 UTC 版)
「BitTorrent」の記事における「主なクライアントソフトウェア」の解説
BitTorrentクライアントは様々なプラットフォームに実装され、その多くが日本語を含む多言語に対応している。 BitTorrent:コーエンおよびBitTorrent, Inc.によって開発、配布されているオリジナルのBitTorrentクライアントで、Mainlineとも呼ばれる。バージョン5まではPythonによって実装され、オープンソースとして公開されている。BitTorrent, Inc.が2006年12月にWindows用クライアントを開発していたμTorrentを買収した後、バージョン6からはこれをベースにしたものに変更され、それ以降のソースコードも非公開となった。 ABC (Yet Another BitTorrent Client):BitTornadoを元にPythonで実装されている。接続の優先度を調整する機能や、ウェブインターフェースを備える。 BitComet:C++で実装されている。UPnP対応ルーターを使っている場合のNAT設定やポート設定、コンピューターのキャッシュ設定を自動で行う。トレントファイルを開いて、複数のファイルの中からダウンロードするファイルを任意で選択することができる。特に、極東アジアで使われているクライアントである。日本もその例外ではなく、多くの情報を日本語で得ることができる。一方で、動作ないし開発思想が利己的であると非難されることがあり、一部のクライアントはBitCometとの接続を禁止している。 BitSpirit (Eng):多言語対応。DHTネットワーク、Gzip圧縮、UPnP、スーパーシード、プロキシ対応など多機能。個別ファイルダウンロード可能。ダウンロードピースマップ表示。TCPIP接続制限解除パッチ装備。 BitThief:Javaで動作するクライアントソフトウェア。BitTorrentの原則に反してアップロードを行わず、ダウンロードのみおこなうので一部のクライアントは接続を禁止している。言語は英語のみ。 μTorrent:uTorrentと表記される場合も。リソースの消費を抑えた軽量なクライアントとして開発されている。2006年12月7日に本家BitTorrentに買収された。多くがオープンソースで開発されているBitTorrentクライアントの中で珍しく、クローズドソースにて提供されている。ただし、元々の製作者はver. 1.6.1を最後に開発には参加していない。トレントファイルを開いて、複数のファイルの中からダウンロードするファイルを任意で選択することができる。Vuze、BitCometと並んで、最もよく使われているクライアントのひとつ。 BitTornado:Pythonによる実装。クロスプラットホーム。スーパーシードモードを備える。 CTorrent:C++で実装されている。軽量化や機能拡張を図ったEnhanced CTorrentもある。 Deluge:Pythonによる実装。UPnPやNAT-PMP、DHTなどに対応する。 Flash Get:最新版で対応している。欲しいファイルだけを入手できる機能もついている。 Free Download Manager:Windows用のオープンソースなダウンロードマネージャ。BitTorrentにも対応している。日本語対応。 Net Transport:日本語対応のダウンロードマネージャ。ファイルの個別ダウンロード対応。 KTorrent:KDEに含まれるクライアント。 Lftp:コンソール上で使えるクライアント。 LimeWire:Beta版の4.13.0でBitTorrentが実装されている。 Mozilla Firefox:BitTorrentプロトコルを実装した拡張機能「FireTorrent」「MozTorrent」「AllPeers」の開発が行われている。 Opera:バージョン9より、BitTorrentに正式対応した。米BitTorrent社との間で、商標の使用やBitTorrentサーチエンジンへのアクセスなどに関して提携が結ばれている。 qBittorrent:Qtを使用して実装された、クロスプラットホームなクライアント。非常に高機能。 QtWeb:バージョン3.2より、Torrentクライアント機能を搭載している。 rTorrent(英語版):ncursesを使用したTUIのBitTorrentクライアント Shareaza:Gnutella2をメインとしたソフトウェアだが、Gnutella、eDonkey2000の他にBitTorrentプロトコルにも対応している。 Transmission:Cによる実装。クロス・プラットホームバックエンドの上に、シンプルで使いやすいインターフェースを持つ。macOS (Cocoa), Linux/NetBSD/FreeBSD/OpenBSD (GTK), BeOS/ZETA版が公開されている。非公式だがWindows版もある。 4Gamer Game Loader/Torrentan Network System:ゲームポータルサイトの4Gamer.netが、ジャストプレイヤー株式会社と制作している。ゲームのダウンロードに特化している模様。ベンチマークサイトを見る限り、BitTorrentとの違いが何かあるようであるが、詳細は不明。BitTorrentを使ったベンチマークサイトでもある。 Vuze(旧 Azureus):Javaで実装されており、多くのプラットフォームに対応している。細かい設定が可能であり、また、様々なプラグインがある。 迅雷(Xunlei、Thunder):中国圏でよく使われているクライアント。利用者数だけで見れば世界最大のμtorrentに匹敵するとのデータもある。 aria2:C++で実装されているクロスプラットフォームなダウンロードマネージャ。CUIで動作するほか、JSON-RPCやXML-RPCでのリモートコントロールに対応。
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