上野毛駅とは? わかりやすく解説

上野毛駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/23 16:05 UTC 版)

上野毛駅
上野毛駅中央口(2011年11月)
かみのげ
Kaminoge
(五島美術館最寄駅)
OM13 等々力 (0.9 km)
(1.2 km) 二子玉川 OM15
所在地 東京都世田谷区上野毛一丁目26-6
駅番号 OM14
所属事業者 東急電鉄
所属路線 大井町線
キロ程 9.2 km(大井町起点)
駅構造 地上駅(掘割駅)
ホーム 1面3線(通過線含む)
乗降人員
-統計年度-
[東急 1]22,230人/日
-2024年-
開業年月日 1929年昭和4年)11月1日[1]
テンプレートを表示
北口(2011年11月)
ホーム(2011年11月)
上野毛駅付近の模式図

上野毛駅(かみのげえき)は、東京都世田谷区上野毛一丁目にある、東急電鉄大井町線である。駅番号OM14

歴史

駅構造

地上駅であるが、当駅付近のみ線路掘割内を通過しホームもその中にある(掘割駅)。上り線(大井町方面)のみ通過線を有する島式ホーム1面3線の配置。一部各停が急行通過待ちを行っている。

また、ホームはLED照明を採用している。

駅舎

線路が通る掘割を跨ぐ形で「不動橋」と言う陸橋が架かっており、橋上を「上野毛通り」と言う路線バスも行き交う公道が通っている。駅舎はこの道路両側の地平面に2棟あるが、この2棟は道路を跨ぐ形で屋根を共有して一体化しており外見上で非常に特徴的なものになっている。駅舎設計は安藤忠雄

2棟の駅舎にはそれぞれ「正面口」と「北口」の改札口を備える。正面口のある駅舎はホーム上、掘割を塞ぐように建てられ、改札口は不動橋に面している。北口は上野毛通りと環八通りとの交差点(「上野毛駅前」交差点)に面している。両駅舎は2Fにテナントが入居している他、北口駅舎には裏側には自転車駐輪場が設置されている[5]

2007年(平成19年)12月19日までは北口の位置に旧駅舎があった(後述)。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 大井町線 下り 二子玉川溝の口方面[6]
2 上り 自由が丘大岡山大井町方面[7]

駅改良工事

旧駅舎・建て替え工事

2007年12月まで供用されていた駅舎(2005年9月18日)

2006年6月から2011年3月まで、バリアフリーに対応するための駅舎建て替えを含めた駅改修工事が行われた。工事全体の終了は当初2008年9月の予定であった。

旧駅舎は現在の北口の位置にあり、バリアフリーには対応せずトイレも改札外にあった[8]2007年12月20日に新駅舎(現在の正面口)の供用を開始。この際にエスカレーターエレベーター・トイレが設置されバリアフリー化がなされた。その前日に使用休止となった旧駅舎は一旦解体され、北口として再建。2010年12月18日に改めて開業し、改札口が2か所[5]となった。

上り通過線設置

駅舎改良工事と並行して、大井町線の急行運転のために2008年1月に上り線(大井町方面)のみ通過線が設置され、同年3月28日ダイヤ改正から急行列車の通過用に供用が開始された。

大井町線急行運転のための追い抜き施設は、等々力駅を地下化した上で上下線ともに設置する予定である。しかし、同駅の工事は環境影響評価などの影響で完成が大きく遅れる見込まれており、さらに周辺地域からは反対運動も起きていることから、地下化工事はいまだ本格的に着工されていない。一方、田園都市線の混雑緩和対策として2007年度(2008年3月28日 - )には大井町線で急行運行を開始することになり、追い抜き設備の設置を間に合わせる必要があった。そこで、暫定措置として上り線のみ当駅に設置したものである[5]

現行ダイヤでは、当駅で平日朝夕ラッシュ時のみ上り急行が各停を追抜き、それ以外の時間帯では行っていない。なお、大井町線急行は通過待ちをする各停がない場合も上り大井町方面行は通過線を走行する。ちなみに、上り通過線の等々力駅方の分岐器は都内では稀なノーズ可動型(弾性ポイント)が設置されている。

将来において等々力駅地下化工事が完成した際は、各停の急行待避は同駅で行われ当駅での急行追抜きは行わない予定である。ただし、今後も通過線は維持される予定[5]

利用状況

2024年度の1日平均乗降人員22,230人である[東急 1]

近年の1日平均乗降乗車人員の推移は以下の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[9]
年度 1日平均
乗降人員[10]
1日平均
乗車人員[11]
出典
1956年(昭和31年) 5,432 [* 1]
1957年(昭和32年) 6,229 [* 2]
1958年(昭和33年) 6,848 [* 3]
1959年(昭和34年) 7,448 [* 4]
1960年(昭和35年) 16,007 8,098 [* 5]
1961年(昭和36年) 17,100 8,566 [* 6]
1962年(昭和37年) 17,706 8,866 [* 7]
1963年(昭和38年) 17,950 9,037 [* 8]
1964年(昭和39年) 18,412 9,253 [* 9]
1965年(昭和40年) 18,855 9,537 [* 10]
1966年(昭和41年) 19,134 9,668 [* 11]
1967年(昭和42年) 19,489 9,894 [* 12]
1968年(昭和43年) 19,686 10,061 [* 13]
1969年(昭和44年) 19,984 10,104 [* 14]
1970年(昭和45年) 21,805 10,989 [* 15]
1971年(昭和46年) 21,286 10,787 [* 16]
1972年(昭和47年) 21,180 11,011 [* 17]
1973年(昭和48年) 21,678 11,304 [* 18]
1974年(昭和49年) 21,225 11,034 [* 19]
1975年(昭和50年) 21,564 11,006 [* 20]
1976年(昭和51年) 21,382 10,927 [* 21]
1977年(昭和52年) 21,158 10,828 [* 22]
1978年(昭和53年) 21,716 10,981 [* 23]
1979年(昭和54年) 21,268 10,638 [* 24]
1980年(昭和55年) 20,561 10,422 [* 25]
1981年(昭和56年) 19,111 9,695 [* 26]
1982年(昭和57年) 18,661 9,401 [* 27]
1983年(昭和58年) 18,587 9,394 [* 28]
1984年(昭和59年) 18,829 9,532 [* 29]
1985年(昭和60年) 19,168 9,780 [* 30]
1986年(昭和61年) 19,470 9,882 [* 31]
1987年(昭和62年) 18,085 9,771 [* 32]
1988年(昭和63年) 19,018 9,849 [* 33]
1989年(平成元年) 19,415 9,804 [* 34]
1990年(平成02年) 19,859 10,154 [* 35]
1991年(平成03年) 20,033 10,381 [* 36]
1992年(平成04年) 19,884 10,350 [* 37]
1993年(平成05年) 19,976 10,344 [* 38]
1994年(平成06年) 19,952 10,273 [* 39]
1995年(平成07年) 19,566 10,134 [* 40]
1996年(平成08年) 19,779 10,129 [* 41]
1997年(平成09年) 19,686 10,060 [* 42]
1998年(平成10年) 19,277 9,758 [* 43]
1999年(平成11年) 19,584 9,987 [* 44]
2000年(平成12年) 20,005 9,944 [* 45]
2001年(平成13年) 19,857 9,836 [* 46]
2002年(平成14年) 19,785 9,793 [* 47]
2003年(平成15年) 20,055 9,936 [* 48]
2004年(平成16年) 19,965 10,077 [* 49]
2005年(平成17年) 20,411 10,309 [* 50]
2006年(平成18年) 20,566 10,374 [* 51]
2007年(平成19年) 20,826 10,567 [* 52]
2008年(平成20年) 21,065 10,636 [* 53]
2009年(平成21年) 21,042 10,606 [* 54]
2010年(平成22年) 21,116 10,649 [* 55]
2011年(平成23年) 20,830 10,550 [* 56]
2012年(平成24年) 21,273 10,779 [* 57]
2013年(平成25年) 21,962 11,121 [* 58]
2014年(平成26年) 22,062 11,136 [* 59]
2015年(平成27年) 22,364 11,276 [* 60]
2016年(平成28年) 22,427 11,303 [* 61]
2017年(平成29年) 22,538 11,353 [* 62]
2018年(平成30年) 22,874 11,529 [* 63]
2019年(令和元年) 22,572 11,385 [* 64]
2020年(令和02年) [東急 2]16,125
2021年(令和03年) [東急 3]18,490
2022年(令和04年) [東急 4]20,304
2023年(令和05年) [東急 5]21,449
2024年(令和06年) [東急 1]22,230

駅周辺

官公庁・公共施設

教育機関

博物館・美術館

郵便局・金融機関

史跡・自然

交通

バス路線

上野毛駅(東急バス)

その他

隣の駅

東急電鉄
大井町線
急行
通過
各駅停車(二子新地・高津は通過)・各駅停車(二子新地・高津に停車
等々力駅 (OM13) - 上野毛駅 (OM14) - 二子玉川駅 (OM15)

脚注

出典

  1. ^ a b 東急の駅、p.147。
  2. ^ HOTほっとTOKYU No.211 1999年10月号 > HOTステーションMAP 上野毛駅” (PDF). 東京急行電鉄. p. 2 (1999年10月1日). 2015年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月2日閲覧。
  3. ^ 上野毛駅をバリアフリー化します」(PDF)『HOT ほっと TOKYU』第329号、東京急行電鉄、2007年11月20日、2017年1月22日閲覧 
  4. ^ HOTほっとTOKYU No.373 2011年5月号 > 大井町線 上野毛駅の新駅舎が完成しました” (PDF). 東京急行電鉄 (2011年4月20日). 2020年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月3日閲覧。
  5. ^ a b c d e 東急線の取り組み 上野毛駅改良工事」の記載内容より(閲覧:2008年2月6日)
  6. ^ 大井町線標準時刻表 上野毛駅 溝の口方面”. 東急電鉄. 2023年3月18日閲覧。
  7. ^ 大井町線標準時刻表 上野毛駅 大井町方面”. 東急電鉄. 2023年3月18日閲覧。
  8. ^ 上野毛駅。バリアフリー化前の当駅(東京急行電鉄ホームページ・インターネットアーカイブ)。
  9. ^ 世田谷区統計書 - 世田谷区
  10. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  11. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
東京都統計年鑑
東急電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 東急電鉄株式会社. “2024年度乗降人員 |東急電鉄”. 2025年5月20日閲覧。
  2. ^ 東急電鉄株式会社. “2020年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月13日閲覧。
  3. ^ 東急電鉄株式会社. “2021年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月13日閲覧。
  4. ^ 東急電鉄株式会社. “2022年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月13日閲覧。
  5. ^ 東急電鉄株式会社. “2023年度乗降人員 |東急電鉄”. 2024年6月8日閲覧。

参考文献

  • 宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年9月1日。ISBN 9784533071669 

関連項目

外部リンク


上野毛駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 16:30 UTC 版)

東急大井町線」の記事における「上野毛駅」の解説

上り大井町方面行)に急行通過線を追加し島式1面3線構造とする。また、それに合わせて駅本屋新設既存施設改良工事

※この「上野毛駅」の解説は、「東急大井町線」の解説の一部です。
「上野毛駅」を含む「東急大井町線」の記事については、「東急大井町線」の概要を参照ください。

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