一番星桃次郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 02:56 UTC 版)
星 桃次郎(ほし ももじろう、演:菅原文太)、主人公。独身。 オープニングでのクレジットは「一番星桃次郎」。ジョナサンや松下君江(母ちゃん)からは「桃さん」と呼ばれている。初期は、仲間のトラック野郎からは「一番星」、女性(ドライブインのウエイトレスなど)からは「桃さん」と呼ばれていた。徐々に男性からも「桃さん」と呼ばれるようになる(マドンナは基本的に「桃次郎さん」と呼んでいる)。 性格は短気で血の気も多いが、情に厚く真っ直ぐで、卑怯な真似を嫌う。普段は粗野だが根は純情。酒好き、女好きで大食漢。トラック仲間からの人望が厚い。相棒のジョナサンとは、時には大喧嘩するものの、その時も心の中では親友と思っている。 普段着や腹巻、ライターには必ず「☆」マークが入っている(プロポーズ時の正装等は例外)。このほか、右肩には「☆一番星」の刺青がある。夏の衣装はダボシャツに腹巻、雪駄もしくはブーツ。冬は上はタートルネックやコート、足元はブーツになるが、腹巻は服の上からしている(夏冬とも)。第1作や第2作ではツナギ姿も見られた。腹が弱く、運転中によく便意を催し、耐え切れない時は野外で脱糞をすることもある。 住所不定のため、手紙はいきつけの川崎のトルコ「ふるさと」宛に届けられる。自ら「心の故郷」と言うほどのトルコ好きで、千人以上抱いていると称している。無類の女好きで、ジャリパン(路上売春婦)とセックスしながら運転する事もあった(第8作のオープニングのラスト)。 マドンナに自己紹介する時は「学者」(第6作)、「運輸省関係」(第3作)など職業を偽る(あるいは見栄を張る)クセがある。一人称も「僕」に変わる(普段は「俺」)。マドンナの前でトイレ、トルコなどのネタが振られた場合、「下品な!」と一蹴しており、普段の性格とまるっきり反対の行動となっている。 マドンナにはほぼ毎回一目惚れしている(第9作のみ例外)が、ほぼ毎回振られている(第5作のみ例外)。振られる原因は、桃次郎自身の言動や行動が、マドンナの想いを後押ししている場合がある。振られることがハッキリした時は、マドンナと恋人の仲を取り持つ方に回ることもある。 直接取り持った例 - 第1・6・7・9作 間接的に取り持った例 - 第2-4作 この他、第2作では杉本千秋(演:加茂さくら)と赤塚周平(演:なべおさみ)をジョナサンと共に取り持っている。また、ライバルとの喧嘩の結果、第3作では浜村涼子(演:土田早苗)と大熊田太郎次郎左衛門(演:梅宮辰夫)の、第5作では江波マヤ(演:夏樹陽子)新村譲治(演:千葉真一)の橋渡し役ともなっている。 東北の寒村の生まれだが、小学生の時にダム建設のため一家は村を追われ、父親の知り合いを頼って青森県下北半島へ移る。にわか漁師となった父親は、下北へ移って間もなく海難事故で死亡。その後、母親と妹と3人で極貧の中生き抜いてきたが、母親もその後病死している。妹は生死不明で、劇中でもほとんど語られる事はなかった。 上記は第8作で語られたものだが、第2作では「母親がいない」という父子家庭だったと語っている(兄弟については説明なし)。自分の生まれ故郷がダムの湖底に沈んで無くなってしまった為か、「故郷」というものに対する想いは人一倍強い。 性格に似合わず、泳げない(いわゆるカナヅチ)ばかりか、犬(特に土佐犬)や馬も苦手である。
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