ヴォルデモートの血縁者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 17:10 UTC 版)
「ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧」の記事における「ヴォルデモートの血縁者」の解説
マールヴォロ・ゴーント モーフィンとメローピーの父親で、ヴォルデモートの祖父。リトル・ハングルトンの反対の谷にある荒小屋に住んでいた。パーセルマウスであり、純血主義者でもある。ウィゼンガモット法廷への召喚状を届けに来た魔法省の役人から息子を守るために暴力を振るい、6か月間アズカバンに収監される。出所後、自宅に戻ると娘は手紙を残したまま失踪しており、このショックとアズカバン収監による衰えから、息子の出所を待たずに1927年ごろに死亡する。 マールヴォロは蘇りの石が埋め込まれた指輪を持っており、自身をペベレル家の子孫であると主張していた。この指輪は、後に孫のヴォルデモートによって分霊箱にされる。なお、孫トム・マールヴォロ・リドル(ヴォルデモート)のミドルネームは彼の名前を取っている。 モーフィン・ゴーント マールヴォロの息子でメローピーの兄、ヴォルデモートの伯父。髪は埃塗れで目は小さく外斜視であり、歯が数本欠けているという不気味な風貌の男。パーセルマウスであるが、作中でパーセルタング以外での会話はなく、父もわざわざ彼にはパーセルタングで話すことから、英語は話せないようである。 トム・リドル・シニアを魔法で蕁麻疹にした罪で逮捕され、マグルを魔法で襲った前科があったことから3年間アズカバンに収監された。そのあいだに父マールヴォロが死亡。出所後の1943年8月ごろ、ヴォルデモートの来訪を受けるが、杖とマールヴォロの指輪を奪われ、挙句に記憶を改竄されてリドル一家殺害の濡れ衣を着せられ、アズカバンに収監される。 再度収監されたアズカバンでは、指輪を失ったことだけを気にする。その後、獄中で死亡する。死の直前にアルバス・ダンブルドアとの面会で記憶を提供し、ダンブルドアは彼が無実であると推測するも、釈放は間に合わなかった。 メローピー・ゴーント マールヴォロの娘でモーフィンの妹。ヴォルデモートの母親で、名前はギリシア神話に登場するメロペーに由来する。髪に光沢はなく、目は外斜視。顔は青白く、ぼってりとしているなど、その外見は美人とは言いがたい。加えて、父や兄から虐待を受けながら育ったため、表情が打ちひしがれている。 近隣のリトル・ハングルトンに住むマグルのトム・リドルに恋をするが、純血主義のモーフィンは妹の恋に反対し、トムに危害を加える。これが原因で父と兄がアズカバンに投獄され、生まれて初めて家族から解放されたメローピーは、「愛の妙薬」を使ってトムと駆け落ちし、子供を身篭った。 しかしその数か月後、トムは妊娠中の彼女を捨ててリトル・ハングルトンへ帰郷し、夫を失ったショックから魔法を使えなくなり、収入源でもあったトムが去ったことで生活が困窮する。そのため先祖伝来のスリザリンのロケットを手放したが、生活が好転することはなかった。そして1926年12月31日、マグルの孤児院に飛び込んで男の子を出産し、トム・マールヴォロ・リドルと名付けたあと、約1時間後に死亡する。 トム・リドル・シニア ヴォルデモートの父。マグルの家の生まれで、ハンサムだが傲慢で礼儀知らずだったため、両親ともども村人に嫌われていた。当時セシリアというマグルの女性と婚約していたが、近隣のゴーント家に住むメローピー・ゴーントに「愛の妙薬」を飲まされたことで、彼女と駆け落ちする。その後は2人でロンドンで暮らしていたが、やがて懐妊した彼女を棄て両親のもとに帰る。 帰郷後は棄てた妻子の行方を探そうともしなかったが、後に成長しリドル家にやって来た息子のヴォルデモートによって両親とともに殺害され、教会墓地に葬られた。このとき、ヴォルデモートは彼を生贄として「マールヴォロ・ゴーントの指輪」を分霊箱にし、第4巻では自身の肉体を復活させる際の材料として、その遺骨を使用する。
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