ロンドン五輪以降
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 03:26 UTC 版)
ロンドンオリンピックのシングルスでは、第4シードとして3回戦から登場し、カンビン・リ(オーストリア)を4-2で下すと、4回戦はチェン・リー(ポーランド)を4-1で、準々決勝は王越古(シンガポール)を4-1で破って、オリンピックのシングルスで日本勢男女通じて初めての準決勝進出を達成。メダルを賭けた準決勝は第2シードの李暁霞(中国)に1-4で、3位決定戦は馮天薇(シンガポール)に0-4で敗れて獲得はならなかったが、日本勢史上最高の4位入賞。続く福原愛、平野早矢香とともに出場した団体では準決勝でシンガポールを破り、決勝で中国に敗れたものの2位となり卓球界初のオリンピックメダルとなる銀メダルを獲得した。 帰国後の8月17日には生まれ故郷・山口県山口市で石川佳純本人による人力車によるパレードが行われた。山口市の渡辺純忠市長は「世界を舞台に活躍した石川選手は社会に明るい希望と活力を与えた」とたたえ、「市民栄誉賞」の第一号を贈った。 2013年度から2015年度の全日本卓球選手権女子シングルスを3連覇。2015年1月に世界ランキングで自己最高の4位に浮上した。同年9月発表の世界ランキングで日本人最高の5位となり、2016年リオデジャネイロオリンピック女子シングルス、および団体戦代表に選出された。シングルスでは第4シードとして3回戦から登場。キム・ソンイ(北朝鮮)との初戦、最終セットに右脹脛の痙攣を起こすもその後4ポイント連取するなど粘りを見せたが、フルセットの末敗れ初戦敗退となった(キムは最終的に銅メダルを獲得)。試合後のコメントでは「(右足の異常は)そんなにプレーにも影響しなかったので大丈夫」と痙攣は直接的な敗因ではないことを説明している。団体戦では全試合シングルスのみに出場し、1回戦から3位決定戦まで全勝しエースとして日本代表を牽引する活躍を見せ、2大会連続でメダルを獲得した。2016年度の全日本卓球選手権シングルスは決勝まで勝ち進んだが平野美宇に敗れ4連覇を逃した。2017年2月に世界ランキングで自己最高の3位に浮上した。 2017年より中国スーパーリーグに参戦予定であったが、リーグ開幕直前に外国人選手の出場ができない方針となった。同年の全日本卓球選手権シングルスは準決勝で伊藤美誠に敗れ、2011年から続く連続決勝進出記録が7で止まった。 2018年5月の世界卓球選手権ではキム・ソンイ(コリア)と最終セットまで死闘を繰り広げたが、3-2で勝利し銀メダル獲得。 2018年10月に国内で始まったTリーグで、神奈川県のチーム「木下アビエル神奈川」に所属。 2019年の第55回世界卓球選手権個人戦では吉村真晴との混合ダブルスで銀メダルを獲得し、3大会連続のメダルとなった。その後、平野と東京五輪シングルス代表選考基準をめぐり、世界ランキングを争った。最終戦となったワールドツアー・グランドファイナルで共に1回戦敗退となり、2020年1月の世界ランキングで日本人2位以内が確実となった ことから、東京五輪シングルス代表選考基準を満たした。
※この「ロンドン五輪以降」の解説は、「石川佳純」の解説の一部です。
「ロンドン五輪以降」を含む「石川佳純」の記事については、「石川佳純」の概要を参照ください。
- ロンドン五輪以降のページへのリンク